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海外旅行気分を満喫できる北京の旅行村!中国語を話すと「罰」も―中国

2011年12月19日

2011年12月、北京市密雲県の「欧風旅行村」計画が話題となっている。浙江省の「ニセ・パリ」、広東省の「クローン世界遺産」に続く「奇観」の誕生だが、密雲県の売りは完璧な異国情緒。旅行村に入るにはパスポート(のようなもの)へのスタンプが必要で、かつ村内では英語を話すことが必要。違反者には「罰点」が与えられるという。


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*画像は浙江在線の記事。広厦天都城。

■ニセ・パリとクローン世界遺産

アメリカ村やらドイツ村やら謎のテーマパークを多数保有する日本人に言われたくないかもしれないが、中国のマネっこ観光地はなかなかのもの。

世界的な話題となったのは、浙江省杭州市に作られた広厦天都城。パリの街を再現したマンション街で、なんとテーマパークではなく普通に生活するために作られた。人口10万人の「小パリ」が中国に出現したということで話題となった。ちなみに3分の1スケールのエッフェル塔もある(レコードチャイナ)。

もう一つ、世界的な話題になったのが「クローン世界遺産」。オーストリアの世界遺産ハルシュタット村をそっくりそのまま広東省恵州市に再現しようというプロジェクトだ。ハルシュタット村には年間数十万人の観光客が訪れるが、その大部分がアジアからの観光客。オーストリアまで行かなくても広東で世界遺産が見られるとなったら人気爆発だ、というソロバン勘定なのだろうが……。


■中国語を話すと「罰点」、欧風旅行村

密雲県の欧風旅行村はどこか特定の地域を模倣するものとはアナウンスされていないが、欧風情緒を作り上げようと徹底している。1000ムー(67ヘクタール)あまりの用地に16ブロック分の「ヨーロッパの街並み」を再現するというもの。予算はなんと100億元(約1200億円)というビッグプロジェクトだ。

城壁で囲まれた欧風旅行村に入るためには、パスポート(のようなもの)にスタンプを押す必要があり、北京市にいながらして「出国」気分を味わうことができる。さらに村内で中国語を話すと、「罰点」が与えられるという。罰点をためると、どういうデメリットがあるのかは不明だが、持ち点に応じて記念品がもらえるとかいう制度だと、頑張って英語を話す気になる……かもしれない。

ちなみに中国ネット民はみな冷たい反応。「またまたムダ遣いのお馬鹿プロジェクトの登場だぜ、やれやれ」というのが最も多い反応のようだ。

■参照リンク
密雲県、英語村を建設へ=「中国語は話さない」」新京報、2011年12月15日
北京密雲県、100億元を投じて『英語村』を建設=英語を話さなきゃ入れない」南方日報、2011年12月16日

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