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2011年12月20日
■タクシン元首相にバスポート再発給=野党からの激しい反発
*PDNの報道。
報道によると今月2011年11月16日、スラポン外相が10月末の時点で既に旅券の再発給が完了していた事を認めました。スラポン外相は12月初めに、「旅券再発給を検討中」と発表していました。
一般旅券の発給は外相に一任されているため、法的には問題はないのですが、野党民主党は「省内規定に違反」と反発を強めています。ちなみに元首相の一般旅券は前民主党政権下で剥奪されており、その剥奪命令を無効とする形で再発給が行われました。
タクシン元首相に下された職権乱用罪の大元になった裁判において、土地取得に違法行為はなかったとして、
ポジャマン元夫人以下関係者が無罪となりました。与党プゥア・タイ党は、有罪判決自体を民主党他保守派
の陰謀として今回の再発給に踏み切った根拠としていますが、民主党のアピシット党首は「政府の法的責任を
追求する」事を明らかにしました。
関連記事:
タイ政争に巻き込まれる日本=タクシン元首相へのビザ発給問題―タイ・ニュース
関連リンク:
タクシン氏にパスポート再発行 現在地はネパールか(newsclip.be、2011年12月19日)
■小遣い欲しさに娘が「週末売春」=母親の通報で組織摘発
*PDNの報道。
報道によると、ナコンラチャシマー県に住む45歳の女性から、娘がインターネットを通じて知り合った売春グループを頼って毎週末、バンコクに小遣い稼ぎに出ていると警察に通報がありました。警察はこの通報を元に今月2011年11月17日、都内ラップラオ区にあるパーフェクト・リゾートホテル内の部屋で管理売春を行っていた売春組織を摘発。
インターネットに広告を出していたニューハーフの男性を逮捕し、少女6人(17~19歳)を保護しました。少女の供述によると、平日は学校に通い、週末はこの組織で小遣い稼ぎをしていたとか。週末だけで約1万5000バーツ(約3万7400円)を稼いでいたそうです。少女は「母親に小遣いをねだると怒られるため、自分で稼ごうと思った」と供述しています。
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*当記事は2011年12月19日付ブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。