中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年12月23日
*中国工商銀行(ICBC)。世界6位の銀行総資産を誇る。
■いまだ信頼性の薄い中国製品と中国企業
中国の製品やサービスが世界に広まってきたが、中国のブランドにはあまりなじみがない。青島ビールや、コンピュータのレノボ、車のチェリー、電気製品のハイアール、ファンタジア、それにペトロ・チャイナくらいだ。
しかし、チェリーの車は安いけど、タイでは人気はないし、ファンタジアのテレビは買って1ヶ月で映らなくなった。タイでは、まだまだ中国製品への信頼性は薄い。
■中国企業知名度トップランキング、2~5位を「4大銀行」が独占
中国は世界市場に出て行くに当たって、自国のブランドをもっと知ってもらおうと努めているようだ。中国のWPPアドバタイジング・グループによると、中国でもっとも知られたブランド・トップ10の中、2~5位までに中国の4大銀行の名が入っている(1位は携帯通信会社「チャイナ・モバイル(中国移動通信)」)。
Chinese Bank of China / epSos.de
■銀行総資産ランキングでもトップ15行にランクイン
世界の最新銀行番付を見ると(総資産ランキング)、トップ15行の中にも、中国の4大銀行が顔を出している。
Top Banks in the World(Bankersalmanac.com)
(*日本の銀行は4位ゆうちょ銀行、8位MUFG、12位三井住友銀行。)
世界第6位に、ICBC(中国工商銀行)、第9位に、CCB(中国建設銀行)、13位に、BOC(中国銀行)、15位に、ABC(中国農業銀行)がランクインしている。(ちなみに、2010年末の世界トップは、フランスのBNPパリバの2兆6750億ドル(約209兆円)。香港をベースとするロンドン本社のHSBC香港上海銀行は21位)。
■トップ「ICBC」の加速する海外進出
そのトップのICBCは、世界各国に支店網を広げており、北タイのチェンマイにもICBCタイランドの支店がある。中国企業の海外進出が増えるにつれてこれに付随し、進出企業のニーズをつかむべく、中国の銀行の進出もさらに増えることだろう。
日本の銀行の多くはは、海外から引き上げたままかな?
"This tree brought to you by ICBC" / DearEdward
*竹藪にまで支店開拓!?
*当記事は2011年12月17日付ブログ「チェンマイUpdate」の許可を得て転載したものです。