中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年12月23日
*ヤンキー母国に帰る!?南方日報の報道。
ブログ「大陸浪人のススメ」と「KINBRICKS NOW」のコラボ企画「金ブリ浪人のススメ」、略して『金浪』。一つのネタについて、迷路人(安田峰俊)さんとChinanewsが別々に解説してみようという企画です。最近は新作ラッシュにあえぐ作家・安田峰俊さんの執筆作業がお忙しいこともあり、月1ペースの企画となっていましたが、金正日死去というビッグトピックでブログ更新意欲に火が着いたそうで、2日連続での更新です!
今回のお題は「金正男」。
【金正日の長子、既にマカオを離れて北朝鮮へ】12月19日 12:21
「南方日報」公式アカウントのツイートへの反応より
@南方日報
環球網(『環球日報ウェブページ』)の報道に寄れば、メディアの大部分は(今回の件について)金正恩が後継者となると予測している。ただ、韓国の某主流メディアの記者の証言によれば、金正日の長子である金正男は既にマカオの自宅を離れたという。当該記者は、彼がおそらく既にピョンヤンに戻ったと推測している。
@一天一盒飯:(12月19日 12:22)
金正日の息子って、なんでこう外見がキモいんだろう。
@喜羊羊強占灰太狼: (12月19日 12:23)
やーい、キモい子やー。
@M小貝兒: (12月19日 12:24)
北朝鮮ってのは、金一族だけが自由に出国できる国なのか?
*ただし、自由に帰国できません。
@LightingBowen: (12月19日 12:27)
玄武門の変フラグきたな
*玄武門の変…626年、唐王朝の高祖李淵の息子である李世民が、後継者に決まっていた長子の李建成、弟の李元吉を暗殺し、権力を奪取したクーデター。李世民はその後、唐の太宗として中国史上最大の名君として讃えられた……というが、ぶっちゃけた話、歴史の勝者は兄貴を殺していても名君設定を自分で作れてしまうのだともいえる。ヴィジュアル的に理解したい人は諸星大二郎著『西遊妖猿伝』を読もう。参考:玄武門の変(Wikipedia)
@周建?Bax: (12月19日 12:44)
死者は安らかに眠るべきである。功罪は後世の評による。生者は自ら強くあらねばならぬ。極権の苦しみを忍ぶこともなかろう。
@源源綿長: (12月19日 12:44)
太ってるなあ……。朝鮮人民のメシはこの一家に全部食べつくされているのか。
@Fairy_1229:(12月19日 12:44)
彼の体型や服装と、貧乏で苦しんでいる朝鮮人民との対比が鮮やかだな。
@顧小邪1982: (12月19日 12:45)
ピョンヤンに行ったのはいいけど、帰って来られるの?
@?-高: (12月19日 12:46)
北朝鮮では毎年1万数千人が餓死しているのに、金一家の王子様は毎日マカオで100万元も使っている……。これが生活というものであり、これが世界というものなのだろうなあ……。
*数字のソース不明
@神奇的Lucy: (12月19日 12:51)
まさおかっけえ!毛新宇閣下と同じくらいかっけえ!!
*参考:毛沢東主席ご嫡孫、毛新宇閣下↓
(関連記事:オレを笑い死にさせる気か!毛沢東の孫、「ネタ将軍」こと毛新宇少将の新ネタがすごい―金ブリ浪人のススメ)
@?吧?啊: (12月19日 12:51)
帰国しても殺されるぞ。先帝の崩御の後、新帝が葬送の名目で競争者を暗殺するのは古来よくあった話じゃないか。
@litgeo:(12月19日 12:56)
29歳の金正恩が、彼をどうやってあしらうんだ?かつて後継者の地位にあった兄にどうやって顔向けするんだ?……何か起こりそうな気がしてならない。
*正恩は満28歳。ただし、中華圏では数えで年齢を数えることも多いため「29」としていると思われる。
@炸花: (12月19日 12:57)
歴史は俺たちに伝えている。長子を廃して弟を後継者に立てるのは亡国の挙であると……。
@鬼手foreverlove: (12月19日 13:03)
操欲立後嗣,躊躇不定,乃問賈詡曰:“孤欲立後嗣,當立誰?”賈詡不答,操問其故,詡曰:“正有所思,故不能即答耳。”操曰:“何思”詡對曰:“思袁本初.劉景升父子也。”操大笑,遂立長子曹丕為王世子。
*↑元ネタは『三国志演義』第六十八回。以下に翻訳↓
曹操は後継者を定めたいと思ったが、迷ってなかなか決められなかった。そこで賈クに「余の後継者は誰を立てるのがよいかのう?」と聞いたが、賈クは答えない。曹操がその理由を尋ねると、賈クは「思うところありまして、即答致しかねまする」という。
曹操が「何を思うところがあるのかな」と尋ねると、賈クは「(長子を立てなかった)袁紹や劉表と、その息子たちのことを思っていたのです」と答えた。曹操は大笑いして、結局は長子の曹丕を後継者とした。
@笑對歴史的傷: (12月19日 13:12)
で、そもそもなんで「世襲」が前提なんだよ?*青字コメントは迷路人。
当サイト寄稿者でもある「迷路人」こと安田峰俊さんの新著『中国・電脳大国の嘘 「ネット世論」に騙されてはいけない』が2011年12月15日に文藝春秋社より発売されました。書影クリックでamazonページへ。KINBRICKS NOW寄稿記事、並びに前作の著者インタビューはこちらへ→【寄稿者紹介:迷路人】