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メリークリスマス。
【ニーナ・シモン】
(Nina Simone、1933年2月21日 - 2003年4月21日)は、個性的な歌声で知られるアメリカ合衆国のジャズ歌手・音楽家である。本名はユニース・キャサリン・ウェイモン(Eunice Kathleen Waymon)。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」に於いて第29位。1933年2月21日にノースカロライナ州、トライロンで7人兄弟の6番目として生まれた。4歳からピアノを弾き始め、彼女の才能にほれ込んだ周囲のバックアップを得て、クラシック音楽のトレーニングで有名なジュリアード音楽院に進学。
しかし、貧しかった家族を助けるため、1954年にはアトランティック・シティのアイリッシュ・バーで、初めて音楽を仕事にしている。(wikipedia)
"Love Me or Leave Me"(ジャズ・スタンダード)の歌詞翻訳に呻吟した件 ―― ネット上の先例をいくつか見たが、正鵠を射ているものはないようだ。意外に貧しいね、この世界。ここも、ジャンク記事横行ってことか。(浦賀屋宝庫守ファイル、2010年10月21日)
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当ブログ主の訳だ
いいかげんな愛なら
[バース]
この関係、ずっと悩みっ放しだった。
もう、あやふやには我慢できないわ。
ねえ、言ってよ、言って。
私に、居て欲しいの、それとも去って欲しいの。
[コーラス]
いいかげんな愛なら、もう止めて。一人ぼっちのままにしておいて。
あなたは信じてくれないだろうけど、私には、あなたしか愛せない。
他の人と楽しく過ごすなんて、考えることもできない。一人でいた方がましだわ。
私が夜を誰か他の人とキスしながら過ごしていると、あなたは疑っているかもしれないわね。
違うわ。私には、夜というのは、あなたとのことを思い出す時間でしかないわ。
あなた以外の他の人と寝て、悲しみを忘れるなんて、考えることもできないわ。あなたとの思い出を懐かしんで過ごしているのよ。
他には誰もいないわ。その人があなたじゃないかぎり。
私は、別の恋に逃避するより、むしろ悲しみに浸っているわ。
あなたの愛が欲しいけど、借りものじゃいや。
今日は愛を手に入れるけど明日にはそれを返すなんて、そんなのいや。
だって、私の愛は、同時にあなたの愛でなきゃだめ。
あなた以外の他の人への愛なんか、絶対に存在しないのよ、それが誰であっても。
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コーラスの「サビ」のところ、「私が夜を誰か他の人と・・・・・・」の部分は、「訴え」を少し薄めて、次のように考えることもできよう。
夜というのは、愛し合うための時間(セックスを楽しんで過ごす時間)だと思っているかもしれないけど、
私には違うわ。私にとっては、夜というのは、あなたとのことを思い出す時間でしかないわ。誰か他の人と寝て、あなたとの別れを忘れるのではなくて、懐かしむ時なのよ。
ニーナ・シモンについて(Rittor Music Port、2011年12月23日)その中でも、僕にとってはニーナ・シモンが一番しっくり来るような気がする。どの時代のアルバムでもだ。どうしてだろうと思って考えたら、それはきっと彼女の音楽に様々な要素が混在しているからなのだ。ジャンルに関わらずいろんな音楽が好きな自分にとっては実に理想的だ。
ニーナ・シモンの音楽を、一言でジャズと言い切ってしまうには最初から無理があるのかもしれない。そこにはブルース、フォーク、教会音楽、アフリカ、そしてクラシックの要素が色濃く存在する。元々はクラシックのピアニストを目指して勉強していたという彼女の'58年のデビュー・アルバム『Little Girl Blue』には、既にそのすべてが入っていて、ニーナ・シモンというシンガー/ピアニストのことを知るには最適だろう。