中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年12月27日
*画像は北京紫荊侠の新浪微博アカウント。
まずは北京市から。「北京紫荊侠」(ペキン・バウヒニア・ウーマン)は全身黒タイツに青い蝶をかたどったマスクで顔を隠す美少女慈善戦士。クリスマスイブの夜、北京市朝陽区秀水街に登場し、ホームレス4人にコートや食料を寄付したのだとか。
実は「紫荊侠」が最初に登場したのは香港。今年5月、香港の貧困者に食料を配るスーパーヒロインが話題となりました。大物政治家の孫ではないか、などという謎のゴシップまで飛び交っていました。
(関連記事:「バラマキ政策を討て!」リアルセクシーヒーロー・紫荆侠が本当に訴えたかったこと―香港)
*画像は香港の元祖・紫荊侠。
北京のほうがちょっとスレンダーな感じですが、どちらも胸の谷間を露わにするセクシーさに目を引かれてしまいます。寒い12月の北京の夜にこの格好。お疲れさまです。
北京紫荊侠ですが、マイクロブログは2万5000人以上のフォロワーを集めるそこそこの人気。「話題作りだろ」と批判する人もいるようですが、まあそんなに怒らなくてもいいのではないでしょうか。
ふと思ったのは、日本の伊達直人ブームではツイッターやブログで「伊達直人」アカウントを作る人がいなかったな、という点。中国だったら、本当の身分を明かさなくてもメッセージを伝えて、「みんなも慈善に関心を持ってね」ぐらいは言いそうな気がするのですが。何も明かさないのが格好いい日本と、メッセージを伝えたい中国っていう分け方はちょっと乱暴すぎるでしょうか。