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「中国軍人も同じ人間」=亡命チベット仏教リーダーが説く『愛と慈悲の心』(tonbani)

2011年12月28日

■カルマパ「中国の軍人も同じ人間である」と■

*当記事は2011年12月26日付ブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


20111114_チベット_焼身自殺_カルマパ
*カルマパ・ラマ。


カルマパがミラレパの詩歌を唱える(歌う)というビデオ。残念ながらどの詩歌か同定できず、意味はお伝えできない。まずは、その声だけを味わってほしい。

以下、25日付けRFAチベット語版より



カルマパは中国の軍人も同じ人間であると述べられた。

17世カルマパ・ウゲン・ティンレー・ドルジェ師は先週土曜日(2011年12月24日)、デリーでカルマ・カギュ派立宗900年祭を取り仕切られた。これは1世カルマパであるドゥスン・ケンパが1110年に宗派を創設して900年経った(実際には今年で901年)ということを記念する儀式であった。

20111110_カルマパ・ラマ_亡命チベット仏教_写真

この時のスピーチでカルマパは「愛と慈悲の心」を説く話の中、2000年初頭に中国(チベット)からインドへ亡命するために、秘密裏にネパール国境を越えたときの話をされた。

「馬に乗り国境を越えるとき、自分も従者も中国の軍隊に見つかるのではないかと非常に怖れ、彼らをまるでお化けか悪霊のように思っていた。しかし、その内、私は彼らも同じ人間に違いないと思う事ができるようになり、怖れを克服する事ができるようになった」

「我々がもしも仏教を行じることで、(害を及ぼす)他人を敵と思わず愛と慈悲を起こし、見方を変えことが出来るならば、自他ともに大きな利がある。人間同士の利害の対立も必ずや少なくすることができる」

と語られたそうだ。

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*当記事は2011年12月26日付ブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。


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