中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年12月28日
*カルマパ・ラマ。
カルマパがミラレパの詩歌を唱える(歌う)というビデオ。残念ながらどの詩歌か同定できず、意味はお伝えできない。まずは、その声だけを味わってほしい。
以下、25日付けRFAチベット語版より
カルマパは中国の軍人も同じ人間であると述べられた。
17世カルマパ・ウゲン・ティンレー・ドルジェ師は先週土曜日(2011年12月24日)、デリーでカルマ・カギュ派立宗900年祭を取り仕切られた。これは1世カルマパであるドゥスン・ケンパが1110年に宗派を創設して900年経った(実際には今年で901年)ということを記念する儀式であった。
この時のスピーチでカルマパは「愛と慈悲の心」を説く話の中、2000年初頭に中国(チベット)からインドへ亡命するために、秘密裏にネパール国境を越えたときの話をされた。
「馬に乗り国境を越えるとき、自分も従者も中国の軍隊に見つかるのではないかと非常に怖れ、彼らをまるでお化けか悪霊のように思っていた。しかし、その内、私は彼らも同じ人間に違いないと思う事ができるようになり、怖れを克服する事ができるようになった」
「我々がもしも仏教を行じることで、(害を及ぼす)他人を敵と思わず愛と慈悲を起こし、見方を変えことが出来るならば、自他ともに大きな利がある。人間同士の利害の対立も必ずや少なくすることができる」