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中国高速鉄道で人身事故、1人死亡=血まみれのまま走り続けた列車

2011年12月29日

2011年12月29日、福建省の高速鉄道で人身事故が発生、男性1人が死亡した。死亡事故が起きたにもかかわらず、列車は18分間停車しただけだった。東南網が伝えた。


20111229_写真_中国_高速鉄道_人身事故
*画像は東南網の報道。

2011年12月28日、延びに延びていた温州高速鉄道事故の調査報告書が発表された。7月23日の事故から5カ月以上を要したことになる。当初は9月中旬の公表と伝えられていたが、「諸々の事情」で公開が遅れていた。温州高速鉄道事故報告書については、しっかりと読んだ上でご紹介したいと思うが、「報告書も出したし、心機一転がんばろう!」という矢先の人身事故となった。

事故が起きたのは福建省福州市発アモイ市行きのD6305 。乗客がマイクロブログでつぶやいたことによって事故のニュースが広まった。へこみが残り、べっとりと血がついた車両先端部の写真も公開されている。事故地点から終点まで血がついたままの走行となった。

路線を管轄する南昌鉄路局のマイクロブログ公式アカウントによると、事故が起きたのは午後1時34分。柵で囲われた線路内に入り込んできた30歳前後の男性が列車にひかれたという。乗客によると、ボンという衝撃音がした後、列車が停車した。

驚くべきはその後の処理。なんと18分後には列車は運航を再開したのだという。定時運行が自慢の日本の鉄道ですらとても勝てない中国鉄道マンの職業精神とほめたたえるべきだろうか?

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