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2012年01月05日
市場調査会社・易観国際が中国におけるモバイル位置情報サービスのユーザー数データを公表しました。
■2012年、LBSのユーザー数は3倍に
今回のレポートでは、モバイル位置情報サービスをLBS(手机移动位置交友、携帯電話モバイル位置情報ソーシャル、グラフの緑部分)のみを指すのではなく、ナビ機能(手机导航、グラフの青部分)やモバイルマップ(手机地图、グラフの黄部分)なども含むものです。それぞれの2011年と2012年末時点の予測ユーザー数を表示しています。
どの市場もユーザー数が2倍強になるであろうと予測されており、特にLBSは0.31億人から0.91億人と約3倍の規模に成長するであろうと予測されています。
■OS別GPS機能採用率、アンドロイドも66.3%が搭載
次のデータはこれらサービスの肝ともいうべきGPS機能の携帯電話採用率を示したものです。
表は2011年12月時点に中国で発売されている携帯電話及びスマートフォンを元にしているのですが、「其他智能系统(その他スマート系OS)」までの上5つ、いわゆるスマートフォンではGPS機能搭載率はいずれも50%強から60%強という結果になっています。
一番下にある総合計が全携帯電話に占めるGPS機能搭載率を示しているのですが、26.9%という低い数字になっています。実は発売全機種に占める非スマートフォン系の比率が6割弱と高く、しかもGPS機能搭載率が0.4%と極端に低いことが原因です。
2012年はこれらサービス自体も注目ですが、これらサービスを利用した副次的サービス、混合サービスなどももっともっと展開されていくのでしょうね。今後もスマートフォン+位置情報サービスには注目していきたいと思います。
情報元:易観国際
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*当記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の2011年12月27日付記事を許可を得て転載したものです。