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南京の強盗殺人事件=犯人は元武警上がりの連続犯、100万元の賞金首だった―中国

2012年01月08日

2012年1月6日、江蘇省南京市の中国農業銀行前で強盗事件が発生した。金を下ろして銀行から出てきた男性を、犯人は銃で撃ち金を奪った。報道によると、男はこれまでも強盗を繰り返してきた凶悪犯。100万元(約1200万円)の賞金首だという。7日、長江日報が伝えた。


Chinese ATM: Your card is welcome
Chinese ATM: Your card is welcome / Wesley Fryer


事件後、南京市警察は容疑者の写真を公開した。10万元(約120万円)の懸賞金をかけ、市民に情報提供を呼びかけている。また、男が雲南省、重慶市、長沙市でこれまで7件の強盗事件を起こした凶悪犯だったことも明らかとなった。

犯人の名前は曽開貴(曽志平という別名も持つ)。1969年、四川省の出身。雲南省大理市武装警察隊で勤務した経歴を持つ。長江日報によると、 曽はこれまでに重慶市、湖南省長沙市で犯行を繰り返し、6人を殺害、2人を負傷させている。

オンライン辞書サイト・百度百科によると、これまでの犯罪歴は以下の通り。

1:1995年、雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐海県。銃を使った強盗事件で1人殺害。
 
2:2004年4月、重慶市。銀行から預金を引き出した市民2人に発砲。1人が死亡、1人が負傷した。現金7万元(約84万円)を奪い逃走。

3:2005年5月、重慶市。銀行から現金を引き出した市民2人に発砲。その2人が死亡したほか、流れ弾にあたった市民1人が負傷した。17万元(約204万円)を奪って逃走。

4:2009年10月、湖南省長沙市。市内で男性が銃殺される事件が発生。被害者は弾丸6発を打ち込まれ死亡した。金品の強盗行為はなかった。

5:2009年12月、湖南省長沙市。銀行から預金を引き出した市民1人が銃撃され死亡。現金4万5000元(約54万円)が奪われた。

6:2010年10月、湖南省長沙市。貿易会社管理職が銃撃され死亡。他1人が負傷。被害金額は不明。

7:2011年6月、湖南省長沙市。建設現場で銃撃事件。被害者は頭と胸を負傷したが、命は取り留めた。被害金額は不明。

8:2012年1月、南京市。銀行預金を引き出した男性を銃で殺害。20万元(約240万円)を奪って逃走。

これらの事件の懸賞金を合計すると、懸賞金100万元(約1200万円)を超える賞金首になるという。

ネットにはさまざまな関連情報が飛び交っており、犯人は2人組だった、路線バスで逃げた、無錫に逃走したが逮捕されたなどの情報もあるが、いずれも誤報のようだ。警察は顔写真を公表する一方で、捜査の進展状況などその他の情報については公開していないため、正確な情報は犯人逮捕後の公開となりそうだ。

もっとも武装警察隊に勤めた経歴を持つ 曽は、捜査の目を盗む技に長けている。南京市警察は大包囲網をしいているが、果たして逮捕できるのだろうか。

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