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ロシア人の私が日本語でブログする理由=「日常の当たり前」を輝かせる視点(タチアナ)

2012年01月09日

■あけましておめでとうございます■

*本記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。

あけましておめでとうございます。日本人にとってもロシア人にとっても2012年が悲しみよりも喜びの方が多い年になるよう、心から祈っています。

20120109_写真_ロシア_3
(元旦にニジニ・ノヴゴロドで撮った写真です。以下も同様。)

ロシア人の私にとってロシア語の方が書きやすいに決まっているのに、このブログはなぜか日本語です。一体なぜわざわざ日本語で書かなければならないのだろうと、すでに2年にわたって自問自答しています。

20120109_写真_ロシア_2

しかし、実は、ロシア語だと、ロシア人のことはなぜかうまく書けないのです。その訳は、おそらく「大晦日に奇跡が起きる」とか、「白菜って生が一番?!」など、私が書いている話はロシア人から見ればどれも当たり前のことばかりだからと思います。このブログは、ロシア人から見ればわざわざ文章にするまでもない内容なのです。

ところが、ロシア人たちが「当たり前」だと思っていることでも、日本人から見れば「知らない」とか「意外」だったりします。しかも、そういう「わからない」ことは必ずしもお互いにすぐその場で確認できるわけではないので、日本人とロシア人が交流してみて何となく「消化不良」のまま終わってしまう場面もあると思います。そういう意味では、ロシア人にとって当たり前のことでも、日本語なら書く価値は案外あると思います。

今の私の日常は、頭の中の「日本語モード」と「ロシア語モード」の切り替えの繰り返しです。家族4人でいるときの会話も日本語だし、うちで見るビデオなども日本語の方が多いんですけど、子供たちがロシア語を普通に理解できるようになってきたので、三人だけで話すときはロシア語を使うこともあります。

20120109_写真_ロシア_1

読書も、日本語とロシア語がほぼ半々になっています。使っているインターネットの情報サイトは、まだまだ日本の方が圧倒的に多いのですが、最近ロシア語のページも少しずつ「開発」していっていますので、今年はインターネットの「お気に入り」ページも日本語とロシア語の半々になりそうです。

会社でも、習慣や常識の違いのために日本人とロシア人との間で板挟みになりながら毎日仕事をしています。

しかし、実は日本に住んでいた頃は、周りにロシア人がいなかったということもあって、自分の中の「ロシア語」も「ロシア」もどこか心の奥深く封じ込められていて、私は「日本語モード」だけで生活していたと言ってもいいと思います。そういう意味では今の私の生活は、日本のときとはまったく違っていて、これはこれで、楽しんでいます。そして赴任期間が満了していずれ日本に戻るということも最初からわかっているので、ニジニ・ノヴゴロドでの毎日を非常に貴重だと感じます。

何となくですけど、このブログは、頭を「日本語モード」に切り替えた状態でロシアを眺めてみる、そういうものかな?と思います。ちょっとした「技」(???)ですけれども、おかげで「ロシア語モードのタチアナ」にとって特に面白くもないようなことでも「日本語モードのタチアナ」にとっては非常に「ロシアらしく」見えるようになり、皆さんにぜひ伝えたい衝動にかられてしまいます。

このブログを読んでくださった方々に少しでもロシアのことを身近に感じていただければ何よりだと思います。今年もよろしくお願いします。

*本記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。 


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 コメント一覧 (2)

    • 1. なる
    • 2012年03月04日 18:31
    • 5 はじめまして、ミャンマーの記事から入りました。勉強になります、ロシニーズ?タチアナさんよろしくです。
    • 2. Chinanews
    • 2012年03月09日 10:38
    • >なるさん
      コメントありがとうございます。タチアナさんにお伝えしておきます。
      日本で高等教育を受けて日本人と結婚したロシア人女性がロシアに一時滞在、というシチュエーションも面白いのですが、それ以上にタチアナさんのセンスがすばらしくて、私もよくはっとさせられます。

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