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「革命を起こした!アニメランキング」ってどうよ?!中国人オタクの反応(百元)

2012年01月11日

■中国オタク的「アニメ界に革命を起こした作品」■

*本記事はブログ「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2011年12月21日付記事を許可を得て転載したものです。


20120111_エヴァンゲリオン
*アニメ界に革命起こしたアニメランキング1位。『新世紀エヴァンゲリオン』


アニメの歴史を見ていると、所々でアニメ界の流れを変えるようなスゴイ作品が飛び出したりしています。

先日、アニメワンで「このアニメは、アニメ界に革命を起こした!ランキング」というのがあったそうですが、このアニメは、アニメ界に革命を起こした!ランキング(アニメワン)その結果が中国のソッチ系の掲示板などで話題になっているようです。

このアニメは、アニメ界に革命を起こした!ランキング(アニメワン)

この結果を見た中国オタクの間でランキングの結果や「中国オタク的に革命を起こした作品」というようなことについてのやり取りが行われていました。

そんな訳で今回はその辺のやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

日本で「アニメ界に革命を起こした作品」についてのランキングが出たらしい。1位は「エヴァ」、2位は「まどか☆マギカ」で3位が「ガンダム」、あと上位に入ってるのは「涼宮ハルヒ」に「TIGER&BUNNY」、「ひぐらしのなく頃に」とかだ。

MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)

「宇宙戦艦ヤマト」が「けいおん!」と同じ7位ってのはかなり不思議なランキングだな……。


「TIGER&BUNNY」はともかく、1位2位については納得。「TIGER&BUNNY」って腐女子の間で革命起こしてたの?


うーむ……このランキング、見てない作品が多いな。自分の不勉強を痛感してしまう。


「まどか☆マギカ」と「TIGER&BUNNY」が上位なのは理解できん。話題になったけど、革命は起こしていないだろ……。


「TIGER&BUNNY」は広告募集とかで商業習慣変えたからある意味革命じゃない?もっとも、その結果ウチの国のオタクの間では人気が無くなったが……。


納得いかない所もあるが、エヴァが1位だってのは同意。あれは俺にとっても革命的な作品だった……。


エヴァは革命だよな。吹き替えや中国語版主題歌、内容のカットや修正等、残念な所はいくつもあったが、当時あの作品をテレビで放映してくれたのはスバラシイことだった。今じゃもう、ああいうスゴイ作品をテレビで流すなんてのはできないし。


1位はエヴァで良いと思うんだが、影響力に関して考えた場合「まどか☆マギカ」より「涼宮ハルヒの憂鬱」の方が上じゃないか?確かにどっちもスゴイ作品だけど、ハルヒは中国にいても番組前後でアニメの流れが変わったと強く感じた。

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「けいおん!」って何が革命的なんだ?内容的にはそれなりにクオリティの高い萌えアニメというくらいにしか思えないんだが……。


日本ではどうなのか分からないが、こっちの感覚だと革命という観点から考えた場合、「けいおん!」の代わりに「らき☆すた」が入るべきなんじゃないかと思ってしまうね。「らき☆すた」は「萌え」と「オタク文化」のフォーマットをウチの国に確立したし、オタクネタ経由のネット流行語も結構出たし。


「けいおん!」は売り上げや売り方の結果じゃないか?それまでもアニソンの市場はかなり存在したけど、アニソンで日本のオリコン上位にしょっちゅう入るなんてのは「けいおん!」が初めてだと思う。


「けいおん!」は原作改変についてが革命なんじゃない?あの作品って原作漫画と同じ部分の方が少ない。主要キャラでさえアニメ独自の改変やつけたしが多い。原作を全く尊重しないでも名作が出来て、非常に多くのファンを開拓できたってのは革命だと思う。


「コードギアス」はウチの国でもわりと革命的な作品だったと思う。BBSで予想したり、日本の放映をみんなで待ち望んで新たな展開について喜んだり嘆いたり悲鳴をあげたりするスタイルの確立はあの作品からじゃないかと。


ランキングには「まどか☆マギカ」や「カードキャプターさくら」、「リリカルなのは」等の魔法少女モノが結構入っているのに、セーラームーンが入っていないのはナゼだろう?私はあれは革命的な作品だと思うんだが。古い作品だから入ってないだけなのか、それともあれは日本では革命的な作品とは思われていないのか。


魔法少女モノをウチの国で考えた場合、「花の子ルンルン」、「クリーミィマミ」、「セーラームーン」って流れになるな。この中で最も革命的だったのは間違いなく「セーラームーン」だろうね。グッズの販売や子供への影響もスゴイ大きかった。「なのは」も人気出たけど革命ってほどではないよね。


ウチの国で大きな動きがあった作品ってことだと、「遊戯王」はどうかな?あの作品でカードバトルやカードコレクションがかなり広まったし、ある面から見れば革命じゃないかと。


「Air」や「CLANNAD」はやはりダメなのかな……俺の心の中には革命が起こったんだが……。


「少女革命ウテナ」って、もしかしてタイトルに「革命」が入ってるからランク入りしただけじゃね?あれは確かにスゴイ作品だったけど、後に全く続けるものが無かったじゃないか!


「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」はなんでランキングに入ってないの?私はこれらの作品を見て衝撃を受けて日本のアニメのファンになったんだが。


宮崎アニメで入っているのは「千と千尋の神隠し」だけか。宮崎アニメはウチの国でもテレビ放映の機会が多いから、そこからハマったって人多いよね。宮崎駿の特集番組とかも普通にやってたし。


ウチの国で考えると、オタクに影響を与えた革命的アニメの最初は「北斗の拳」や「聖闘士星矢」だろうな。日本のアニメのブームの始まりはそこからだったし。あと、ランキングに入っていない作品では「銀河英雄伝説」も多くの人間のアニメという存在に対する意識を変えたスゴイ作品だったな。

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「鉄腕アトム」の順位低いな。あの作品が日本のアニメの第一歩だからまさしく革命だと思うんだけど。ウチの国に最初に入ったのも「鉄腕アトム」だったし。


ここ最近だと、ウチの国で最も大きな革命を起こした作品は「NARUTO」じゃないか?オタクからすればどこかで見たような設定ばかりで目新しいものは無い作品かもしれないが、あの作品がウチの国でどれだけ多くのファンを獲得したか。ああいう内容の作品があのタイミングでウチの国に入ってきたのには不思議なものを感じるよ。


アニメがメインではないけど、女性向けなら「TIGER&BUNNY」よりも「ヘタリア」じゃないかな。あの作品でウチの国の同人市場に革命が起こったのは間違いない。


ところで、日本のランキングの11位になってる「くりいむレモン」ってどこが革命的なの?20位までの作品で、それだけがよく分からんのだけど。

とまぁ、こんな感じで。中国オタクの歴史(?)の中で重要な位置づけとなった作品がイロイロと出ていて面白かったです。ちなみに、それらの作品の中で私にとって一番印象深いのは「涼宮ハルヒの憂鬱」ですね。

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ちょうど中国オタクがリアルタイムに日本のオタク情報を仕入れるようになった時期と、ネットにおけるオタクコミュニティが形成される時期に重なった人気作品で、当時この作品の中国における人気が高まると共に中国オタクの活動がどんどん広がっていったのが印象的でした。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2011年12月21日付記事を許可を得て転載したものです。

 コメント一覧 (1)

    • 1. ぽ
    • 2012年04月13日 19:38
    • 革命て、なんの?

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