■カーラチャクラ法要最終日■
*本記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の
2012年1月10日付記事を許可を得て転載したものです。
早朝6時に法王会場にお出ましになる。会場に入るために一般の人たちは朝3時頃から列を組んでいたらしい。一般の人はセキュリティーチェックのせいで中に入るのに2、3時間かかる事もある。毎日本当に大変な労力を使いこの灌頂を受けているのだ。
法王曰く、多くの参加者たちは「灌頂を受ければ浄土へのパスポートを手に入れたと思っている」。もちろん法王は「そんなパスポートはどこにもない。仏教を勉強し自分の心を変えない限りそんなことは起こらない」と仰っているが。
昨日終らなかった灌頂の続きが8時頃まで行われた。続いて法王の長寿を願う「テンシュク」。その間に壇上には神託の神々が登場し、会場騒然となる。最後にビハール州州知事等が演説。法王も締めのスピーチをされた。
神託の女神ツェリン・ツェガ。恐ろしげな顔で暴れながら登場。
法王とチベット政府への重要な神託を担うネチューン。
神託ガドゥン。チベットで一番古い神と言われネチュンと共に法王と政府への神託を担う。
法王に神託を与えるネチュン。
ネチュン(左)とガドゥン(右)。
ネチュン
法王は最後にご自身の母親を思い出され、「私の母は非常に優しい人であった。そのお陰で私は人にも優しくでき、安定した心を維持できるのだと思う。愛情が心の安定の基礎となる。幼少時に愛情を受ける事がなかった人は不安多く、暴力的になる人が多い。暖かい心が幸せの元である。慈悲深い人の心は静かだ。だから愛と慈悲の心を育てることは自他ともにとても大事なことだ」とおっしゃった。
今日のリチャード・ギア。法王に挨拶され手を合わせ喜ぶ。
今日のカルマパ
サキャ・ティチェン・リンポチェ
心労絶えぬキルティ・リンポチェ
大鍋に浮くバター。後ろ姿はブータンの人。