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「ようこそツイッターのない国へ!」ツイッター創業者とアイ・ウェイウェイのやりとり―中国

2012年01月14日

2012年1月12日、ツイッター創設者のジャック・ドーシー氏が上海を訪問した。その後、中国の現代芸術家、人権活動家、そして著名ツイ民である艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏とつぶやきを交わした。


原文は記事末尾のTogetterをご覧いただきたい。なんとなく勢いで、ドーシー氏の「東京、こんにちは」「Eating Sushi」など東京でのつぶやきも収録している。で、2012年1月12日、上海上陸後からのやりとりをご紹介する。

ジャック:
こんにちは、上海。中国じゃツイッターがブロックされているんだよね。他人のツイートが表示されないや。
アイ・ウェイウェイ:
こんにちは、ジャック

ジャック:
こんにちは、アイ・ウェイウェイ。

中国ツイ民A:
アイさん、ヤバイっす。ジャックさんがあいさつ返してますよ。

中国ツイ民B:
警察は?!警察の当直はいないの?

アイ・ウェイウェイ:
見たよ。カワイイ人だね。

アイ・ウェイウェイ:
(ジャックへ)ようこそ、ツイッターのない国へ。

ジャック:
そうなんだよね。本当に不幸で残念なこと。

アイ・ウェイウェイ
良い旅を。上海を楽しんで。文化はないけど、金だけはある街だ。よい夜を。中国でもツイッターにアクセスできるようにしなきゃね……北朝鮮よりは早く。

中国ツイ民C:
(ジャックへ)あなた、もう中国に内政干渉しちゃったよ~~。

とまあ、これだけのたわいもないやりとりなのだが、中国ツイッター圏は大盛り上がり。人気トレンドのトップに「Hi,Jack」とか「aiww」(アイ・ウェイウェイのアカウント名)が並んだとか。果てはドイチェ・ヴェレ中国語版が記事にまでしている。ドーシー氏のほうからアイ・ウェイウェイに話しかけたというひどい間違いを犯した記事だが、それでもこの独メディアの中国人職員が「記事にする価値がある」と判断しているのが面白い。

ドーシー氏がアイ・ウェイウェイを知っていたのか知らなかったのかは気になるところだが、ともあれ中国ツイ民におけるツイッター社への好感度は高まったのではないか。

強力なネット検閲で、ツイッターをはじめ海外サービスの多くが利用できない中国。「ようこそ、ツイッターのない国へ」「北朝鮮より早くツイッターにアクセスできるようにしようぜ」はなかなか気の利いた言い回しだ。中国に住んでいる方は友達が遊びに来た時、ぜひ使ってみて欲しい。

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