中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年01月16日
実は昨年12月時点で人民網、中国新聞網で、このオモシロ・ニュースを伝えていたのだが、ほとんど話題にならなかった。ところがどこが火を着けたのか、2012年1月16日になって複数のニュースサイトが写真付きで報じ、注目を集めている(一例として網易)。アクセスが集中したためか、紅派壱号公式サイトもほとんどダウンしている状態だ。
中国新聞網によると、紅派壱号はA9デュアルコア搭載、メモリ1GB、記憶容量16GB。ディスプレイは9.7インチで解像度は1280×800。7600mAhのバッテリーを搭載している。OSはアンドロイド3.2。3Gネットワークと無線LANに対応しているほか、有線LANにも接続できるという親切設計だ。
特徴的なのはプリインストールアプリ。「中央指導者動向」「強国論壇」「E政治広場」「毎日決定参考」「指導者幹部マイクロブログ」「全国指導者幹部データベース」「ネット世論」「人民日報閲読」などなど、中国共産党幹部にとっては便利で仕方ない(?)アプリが満載されているという。
先日、広東省の汪洋省委書記が記者会見にiPadを抱えて登場し、自身のモダンなイメージをアピールするという一幕があったが、紅派壱号があれば外国製品に魂を売らなくても、愛国主義とモダンさを一気にアピールできるではないか。これはすごい!
さて、気になるお値段ですが……。
なんとたったの9999元(約12万円)。まとめて購入していただくと、7100元(約8万5200円)というお得な値段でお買い求めいただけます……。
アップルストア中国でのiPad2(16GB、3G版)のお値段が4688元(約5万6300円)。なんと倍以上もするではないか。「どうせ公費で買うんだから値段なんか気にするなよ!iPadなんか買うな!愛国精神で紅派壱号を買え!」という力強いメッセージが伝わってくるようだ。
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