■CNNIC、2011年末の中国インターネット利用状況報告を発表 微博ユーザー数は約3倍増の2.5億人に■
*本記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の2012年1月17日付記事を許可を得て転載したものです。
■ネットユーザーは5億1300万人、モバイルネットユーザーは3億5600万人に
中国インターネット情報センター(CNNIC)が報告書『第29期中国インターネット発展状況統計報告』を公開しました。2011年末時点のデータによる最新統計です。中国インターネットユーザー数は5億1300万人と発表されています。普及率は38.3%。前年末の34.3%から4ポイント増加しています。
*青棒グラフがネットユーザー数、赤折れ線グラフがネット普及率。
モバイルインターネットユーザー数は3億5600万人に達しましたが、増加率は前年の29.7%から17.5%に鈍化しています。2012年はモバイルインターネットユーザー数が、PCなど一般のインターネットユーザー数を超えるとの予測もありますが、果たしてどうなるのでしょうか?
*青棒グラフがモバイルネットユーザー数。赤折れ線グラフは成長率。
■ウェブサービス利用状況
続いては各種サービス別の利用状況です。
微博(マイクロブログ)ユーザーは、2010年末の6311万人から2011年末には2億4988万人まで増加しました。ネットユーザーの利用率は48.7%。ネットユーザーの2人に1人はマイクロブログを利用している計算です。ユーザー増加率は296%で、各種サービスの中でも最大です。

*ウェブサービス別統計。数値は左から順に2011年ユーザー数、使用率、2010年ユーザー数、前年比ユーザー増加率。
*青棒グラフはマイクロブログ・ユーザー数。赤折れ線グラフは全ネットユーザーに占める使用率。
マイクロブログに次ぐユーザー増加率を記録したのが団購(共同購入サイト、グルーポン系サイト)です。ユーザー数は2010年の1875万人から、6465万人まで拡大し、増加率244.8%をたたき出しています。
ユーザー数が多いサービスのベスト3は以下のとおりです。
即時通信(リアルタイム通信=チャット、IMなど):4億1510万人(増加率 17.7%)
搜索引擎(検索エンジン):4億740万人(増加率 8.8%)
网络音乐(オンラインミュージック):3億8585万人(増加率 8.5%)
上記はPCでの利用に関する統計ですが、携帯電話でのサービス別利用状況は以下のとおりです。
*モバイルインターネットにおけるウェブサービス別利用状況。青が2010年12月の利用率。赤が2011年12月の利用率。 携帯電話でも即時通信(リアルタイム通信=チャット、IMなど)が利用率トップ(83.1%)。2位もPCと同じく検索サービス(62.1%)。3位はPCとは異なりニュース(60.9%)です。
特徴的な点をあげますと、PCでのインターネット利用状況を見ると、微博の利用率が48.7%と社交网络(SNS)の47.6%を僅かながら上回りましたが、携帯電話ではSNSが42.5%、微博が38.5%と依然としてSNSがリードを保っています。
そういう意味ではやはり微博各社、モバイルソリューションには力を入れていますが、まだまだ成長の余地があるのかもしれません。
■マイクロブログの成長が鈍化
前年末比でユーザー数が4倍になるという急成長を見せたマイクロブログ。2011年は微博の年であったと言っても過言ではないと思うのですが、半年刻みで見ると、また違った像が見えてきます。
*マイクロブログユーザー数の変化。