■8日に焼身抗議死亡のソバ・リンポチェ 遺言テープが届く■
*本記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の 2012年1月19日付記事を許可を得て転載したものです。
「中国支配により破壊されつつある国家と文化を守るために、チベット人は一団となり闘うべきだ。」焼身抗議を行い死亡したチベット仏教の高僧は、その焼身の直前、遺言をテープに録音していた。テープは家族の友人を通じてRFAに送られて来た。ソバ・リンポチェ(42)は1月8日、ゴロのダルラで北京の支配に抗議し焼身した。炎に包まれながら、彼はチベットの自由とダライ・ラマ法王の帰還を訴える叫びを上げた。
メッセージが吹き込まれたテープは彼の黄色い衣に包まれていたという。遺言は約9分間。RFAが
音声データを公開しているが、ゴロ方言が強く残念ながら私には聞き取れない。
以下はRFAが紹介してるテープの内容。
まず、これまでチベットのために焼身抗議を行った人々に対し敬意と感謝を述べている。
「国としてのチベットの輝かしい将来はこれら勇者・勇女、及び団結するあなた方全ての努力にかかっている」と話し、リンポチェは「自らの心と身体をチベットの600万人同胞の幸福と、特にダライ・ラマ法王を初めとする全ての高僧のために捧げる」と宣言する。
さらに「若者たちは自らの文化を学ぶべきだ。そして年輩の者たちはできる限り自らの言語と習慣を守るべきだ」と語る。
リンポチェは僧院のラマであると共に、地元で養老院と孤児院を経営し、地域のチベット人たちから篤く尊敬されていた。
■ソバ・リンポチェに対する誹謗に反発しデモ
18日、ゴロのペマ県では、ベンザ僧院、アチュンガ僧院、ペナ僧院の僧侶が中心となり、一般市民も加わったチベット人約200人による抗議デモを行われた。現地からの報告によれば、彼らは「ダライ・ラマ法王のチベット帰還を!パンチェン・ラマと全ての政治犯を解放せよ!焼身抗議を行った勇者・勇女を忘れるな!」と叫んでいたという。
警察は現場では直接介入せず、デモは2、3時間続いたという。「同じ日の午後おそく、チラシがばらまかれたり、張り出された。そこには『もっと多くの者たちが焼身抗議の用意をしている』と書かれていた」次の日には郷と県の保安部隊がベンザ僧院とアチュンガ僧院を包囲した。「デモに参加した何人かは逃げ、何人かが拘束された」という。