■中国角川月刊誌 天漫1月号■
*本記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の2012年1月20日付記事を許可を得て転載したものです。
角川書店の中国語漫画月刊誌『天漫』、その1月号を入手したのでご紹介します。
■幸運☆星(らき☆すた)3月号から「幸運☆星(らき☆すた)」の連載が決定しました。
それに伴い、1月号には美水鏡(美水かがみ)先生の特別イラストとコメントが掲載されています。
コメントは中国語に翻訳されています。取り立てて特筆すべきことは書かれていません。適当に日本語に再翻訳するとこんな感じです。
日本人の学生にとって身近な出来事をネタにして描いた作品だから、海外の読者は面白がってくれたり共感してくれたりするのか心配だったけど、『うちの国でもこんなことあるある』って反応が多くて驚いた。
「幸運☆星」を見た中国人は、アニメから漫画まで全部海賊版で見たっていう方が多いでしょう。だからこそ逆に雑誌に掲載されているのは新鮮なんじゃないでしょうか。
■こっそり消えそうな『花牌綺談』
さて本誌の方は広州くんや成都ちゃんが出てくる『中国的都市擬人化』が休載していましたが、これは予告通りなので別に気になりません。心配なのはキャラデザが東方の霊夢そっくりの『花牌綺談』が11月号からずっと休載していることです。
2月号予告にも載っていないので、このままなかったことにされるんじゃないでしょうか。この漫画の行く末がストーリー以上に目が離せません。
■宦官は女の子?!
『提督大人与迷失的七海結界』 の気になる世界観
有名な宦官・鄭和が女の子になっちゃったというストーリーの『提督大人与迷失的七海結界』の第2話には林嘉茵と林嘉淇という姉妹が登場しました。「機関師」と呼ばれる一族出身です。
この漫画には三保という喋る猫がでてきます。名前の元ネタは鄭和のもともとの名前、馬三保です。というわけで、この姉妹の名前にも元ネタがあったりするんでしょうか。百度で調べた限りヒットしませんでしたが、ネジ型のかんざしとはだけた白衣がいい味を出しています。
ところで前回のレビューで書き忘れましたが、この漫画の主人公は阿強という少年です。
ヒロインはこの子です。
この阿強、1話目で鄭和をかばって銃弾に倒れますが、東京アンダーグラウンドの留美奈よろしく鄭和の魔法で生き返ります。
鄭和の使う魔法や喋る猫、今回登場した機関師という職業などの設定が今後どう説明されて彼らの航海にどう関わってくるのか非常に期待できます。それとも、この世界にはそういうものがあるのが普通なのだという描かれ方しかされないかもしれませんが。
■えんえんストーカー話が続いた『初・末』はようやく新展開
『初・末』は4話目でついに主人公が女の子の正体を突き止めます。
登場人物が少なく展開が遅いのにも関わらず、作品の緊迫感は1話目の水準を保ったままなのは見事と言っていいです。しかしこの漫画がコミックスになったら、単行本1巻はいい年したオッサン(イケメンだけど)が女子高生をずっと追いかけまわすっていう危険な内容になります。
犯罪的な構図
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