2012年1月18日、台湾の大学生が制作した「スラムダンク・オープニング・実写版」が公開された。24日現在までに90万PVを集めるなど、ちょっとした話題となっている。
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■手抜き部分も再現?!実写版「スラムダンク」
芸術大生らによる実写版「スラムダンク」が大人気、忠実な再現ぶりが話題に―台湾
2012年1月23日、日本の人気バスケットボール漫画「SLAM DUNK」(スラムダンク)を忠実に実写化した台湾の芸術大学生らによる作品が動画投稿サイトに発表され、注目を集めている。
華夏経緯網が伝えた。
1990年の連載開始から、No.1バスケ漫画の地位に君臨し続ける傑作「SLAM DUNK」。日本のみならず世界中に多くのファンを持ち、いまだに根強い人気を誇る。これまでにも日本、韓国、中国本土、台湾など多くの地域でファン自作の再現動画が発表されてきたが、今話題の台湾芸術大学テレビ放送学部の学生らによる実写版の再現動画は「クオリティの高さで断トツ」と称賛され、4日間で60万ものアクセスを記録した。
動画のクレジットは「国立台湾芸術大学ラジオ・テレビ学部民国2010年入学生、賈旻傑グループ」となっている。
動画は画面左下に本物のアニメ版オープニング映像を流し、それを再現した実写を流していくというもの。個人的には冒頭の観客たちの動きで爆笑した。安物アニメを踏襲し、不自然に同じ動きを繰り返す観客たちを再現している。それ以外のシーンでも頑張っているというか、出演者たちが楽しげに撮影しているのがなんとも微笑ましい印象だ。最後、学ランを羽織る桜木花道のアップで終わるのだが、台湾では学ランの調達は難しいのだろうか。黒のダウンジャケットに変えられていたところもなんだかほのぼの感を演出していた。
■まだまだあるぞ!再現動画
さて、記事では「これまでにも日本、韓国、中国本土、台湾など多くの地域でファン自作の再現動画が発表されてきた」とあるが、本当だろうか……と思ってYoutubeを「
灌籃高手 真人版」「
スラムダンク 実写版」などのキーワードで検索してみると、なるほどわんさか出てきた韓国人が作った実写映像も見たいのだが、ハングルで検索してもうまくヒットしない。
というわけで、気になった動画をいくつかご紹介。
台湾のテレビ番組のコント(?)。前半のオリジナルシーンの後、台湾芸能人による「安西先生、バスケがしたいです」の名シーン再現が始まる。
おそらく中国本土で撮影されたもの。踏み切りがない、水飲み場の蛇口がないなどの大陸的問題を大胆に乗り越えている。
「ヒロイン・晴子ちゃんは原作を超えた!」というタイトルがつけられていた再現動画。どちらかというと、桜木花道役の男の子のイケメンぶりのほうが気になった。
■名作アニメの生命力
私は1998年に中国に住んでいたことがあるのだが、当時、中国はスラムダンク人気がまだまだ全盛で、テレビでもよく放映していた。台湾吹き替えのバージョンだったはずだ。私も中国語の勉強だとよく見ていたために「可悪!(クソッ)」「防守、
防守(ディーフェンス、ディーフェンス)」などの要らない言葉をたくさん覚えている。いまだに中国の地方局がたまに流していたりして、びっくりするのだが。
台湾でも2010年入学の学生が再現動画を作るぐらいにはまだ知名度を保っているということなのだろう。一度、クラシック(経典)の地位を確保したコンテンツの生命力たるや恐るべし、である。
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