■1月25日は「タチアナの日」■*本記事はブログ「ロシア駐在日記」の2012年1月25日付記事を許可を得て転載したものです。

ロシアでは1月25日は「聖人タチアナの日」です。私を含めてロシア人のタチアナにこの日は「第二の誕生日」のようなものです。
ちなみに、私が「タチアナ」という名前をつけられたのには、理由が二つあるようです。一つは、聖人タチアナの日がある1月に生まれたことです。もう一つは、母の親しい友達のうち「タチアナ」が二人もいたからです。「タチアナ」という名前にすれば、自分の娘も同じように立派な人に育つという願いを込めているそうです。
ロシアで色々な聖人の日がありますけれども、誰でも日付まで覚えているのはこの「聖人タチアナの日」だけだと思います。それでは、どうして「タチアナ」だけ特別扱いをされるのでしょうか?その理由は、1755年1月25日、まさにこの聖人タチアナの日に、ロシアのエリザベータ女帝がモスクワ大学の設立の勅令に署名したからです。そのときから聖人タチアナはロシアの大学生の守護聖人として祭られるようになりました。
そして、今では1月25日は、Деньроссийскогостуденчества(ロシアの大学生の日)として正式に認められています。というわけで、いくら「タチアナ」という名前の女性が多いからといって、本来なら「聖人タチアナの日」はそれほど盛り上がらなかったと思います。しかし、そこに元気のいい大学生たちが加わると、話は違います。この日の祝い方は大学によって違いますけれども、どこもにぎやかに過ごしているようです。
大学生とは違って、「タチアナ」たちは1月25日に特別に何かをするわけではないのですが、みんなから「おめでとう!」と言われます。私は誕生日よりも、この「タチアナの日」の方が「おめでとう」と言われる回数が多い気がします。今回も会社に来るなりさっそく色々な人から「おめでとう」と言われたりお菓子をもらったりして、ちょっとうれしかったです。
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