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青年たちの「お年玉恐怖症」=宝飾店が新型「お年玉」製品を発売―中国

2012年01月29日

帰省の混雑、 鉄騎大軍、レンタル彼女、あけおめメール、海外旅行熱など毎年旧正月を迎えるたびに話題となるネタがある。お年玉問題もその一つだ。2012年1月28日付北京晩報を主に参照した。


San Francisco, CA.
San Francisco, CA. / helenadagmar

■お年玉相場の高騰

今、ネット民の間で「お年玉いくらもらった?」「いくらあげた?」がホットトピックとなっている。今やお年玉相場の高騰が続き、上げる金額も1人200元(約2400円)程度ではメンツが立たないのだとか。500元(約6000円)が合格ラインだという。

上海のテレビ番組・超級家長会では「お年玉いくらもらいましたか?」アンケートを実施。8000~数万元という回答だったという。子どもたちにとっては嬉しい収入だが、あげるほうにとっては大変な負担。特に「もらうほう」から「あげるほう」に変わったばかりの80後(1980年代生まれ)の若人にとっては深刻だ。


■ボーナスがすっからかんに

「旧正月前のボーナス(年終賞)は1万元(約12万円)だったの。だけど、旧正月の間にすっからかんになっちゃった……」と嘆いたのは周さん。北京から中国南部の実家に帰省したが、1万元はあっという間に消えていったという。

まず大みそかの親戚の集まり。集まった子どもたち7人に1人500元(約6000円)ずつのお年玉をプレゼント。そして地元同窓会に参加すると、子連れで来た同窓生が4人もいたのだとか。1人200元(約2400円)のお支払いだ。計4300元(約5万1600円)がお年玉に消えた。帰省費用や正月用品などの費用を含めると、ボーナスはすっからかんになったという。

すっかり「お年玉恐怖症」にかかってしまったネット民の中には、「そろそろお年玉の風習を変えたほうがよくない?」「私はお年玉ボイコット運動を敢行する」などの声を上げる人もいるという。


■お年ゴールド

一部には「もう勘弁」という声もあるが、お年玉熱はまだまだ拡大中。というわけで、北京晩報は「お年ゴールド」(圧歳金)という新商品を紹介している。

宝飾店が販売している商品で、お年玉としてプレゼントする用の金製品が売り出されているという。金のネックレスや腕輪といった大物から、コインや小さな如意棒、鎖など小さな物まで、幅広い価格帯の製品が用意されているという。

国華商場の責任者によると、28日だけで100件以上もの金の鎖が売れたという。10~15グラムが売れ筋だとか。しかしお金持ちはいるもの。ある老人は孫娘用に70グラムの大物をご購入。お値段は2万元(約24万円)超だったと話している。

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