2012年1月27日、「
Global Corporation Reputiation Index」(多国籍企業名声指数)が発表された。世界的な名声を得た企業トップ25が発表されたほか、国別の傾向なども明らかにされている。
牛街麦当劳。 / crazlei
■名声を持つ世界企業トップ25
「Global Corporation Reputiation Index」 は、Burson-Marsteller、Landor Associates、Penn Schoen Berland、Brand Asset Consultingの4社が合同で実施したもの。米国、日本、ドイツ、ブラジル、ロシア、中国の6カ国4万人以上から回答を集め、企業の名声を評価した。6000あまりの企業から上位に選ばれたのは以下の25社。
アディダス、アップル、エイボン、ボッシュ、キヤノン、コカ・コーラ、ダノン、エレクトロラックス、フォード、グーグル、ハインツ、ホンダ、レゴ、マクドナルド、マイクロソフト、ネスレ、ナイキ、ノキア、フィリップス、プーマ、シャープ、ソニー、東芝、VISA、フォルクスワーゲン
日本企業が5社も入っているというちょっと驚きの結果となった。
■中国は外資系大企業がお好き
他にも面白い結果が乗っているのでいくつかつまみ食いしてご紹介。産業分野別の名声だと、「技術系62、自動車58、個人ケア57、アパレル・アクセサリー56、飲食56、銀行51、石油・ガス46」という結果に。金をむしり取る銀行、独占で大もうけするエネルギー系はどの国でも評判が悪いようだ。アップルやグーグルに代表される技術系の名声の高さがなんとも時代を感じさせる。
ところが嫌われ者の銀行もロシアが39、米国が42と指数が低いのに中国は63と高い。というか、大手多国籍企業全般への信頼で見ても、「中国64、ドイツ60、米国58、ロシア58、ブラジル56、日本56」と中国がずば抜けている。これは個人的な肌感覚にも一致するところで、「世界で売れている→なにか良さそう」というイメージで海外ブランドをありがたがる中国人が多いイメージだ。日本では指数が低いのだが、「多国籍企業よりも日本企業!」的な認知が働いているからだろうか。
中国の産業分野別名声指数は、「技術系70、飲食69、銀行63、自動車60、個人ケア60、アパレル・アクセサリー55、石油・ガス55」という結果に。自動車が低いのがちょっと意外だろうか。やれアップル、やれソニーと洋物が珍重される技術系の高さは納得だが、飲食が高いのも面白いところ。マクドナルド、ケンタッキーなどの外資系外食チェーンの流行や国産食品の不祥事あたりが影響しているのだろうか。
無料公開されているのは概要だけなので、突っ込んだ分析が読めないのが残念。とはいえ、眺めていろいろ想像するには楽しい報告書となっている。
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