■抗議活動は続く■*本記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の2012年2月15日付記事を許可を得て転載したものです。
The Potala Palace in Lhasa / Bernt Rostad
ここ数日間で情報が伝えられたチベット本土各地の抗議活動について簡単に報告する。
■チュシェン・ゾン:中国国旗を引き下ろし、チラシが撒かれる
13日付
TibetTimesの報道。8日夕方、ンガバ州(四川省アバ・チベット族自治州)のチュシェン・ゾン、アコリ(金川県阿科里郷)で、政府機関や病院で掲揚されていた中国国旗が引きずり下ろされ、チベットの自由と独立を求めるチラシが撒かれる事件があった。当局は軍を派遣。街道に検問をしいた。住民に対して厳しい身体検査を行い、情報網は遮断された。
■ジェクンドで抗議デモ
13日付
RFAなど複数メディアの報道によると、ジェクンド(ケグド、青海省玉樹チベット族自治州)では、11日、12日の両日、チベットの自由と法王帰還を要求する抗議デモが行われた。11日には約200人、12日にはさらに多くのチベット人が参加。街の中心であるケサル広場に集まり、スローガンを叫んだ。広場は部隊により包囲され、数人が拘束されたもようだ。
■カンゼで抗議デモとチラシ
同じく13日付
RFAの報道。11日、カンゼ(四川省カンゼ・チベット族自治州)市内の警察署壁面に「さらに3人が焼身抗議するであろう」と書かれたチラシが貼り出された。その後、1人のチベット人の若者が拘束された。他にも「チベット独立」を訴えるポスターが街の到るところに貼り出された。
また11日には、タシ・パルデンという21歳の若者が街中で「チベット独立」と「法王帰還」を求めるスローガンを叫んだ。訴えは数分に渡り続いたが、中国の部隊がやって来て激しい暴行を加えた後、連行した。騒ぎを見ていたある商人も同じく暴行を受け、意識不明のまま連行された。集まったチベット人たちを追い払うために催涙弾が使われたという。カンゼでも緊張が高まっている。
■カンゼ州内2カ所で政府庁舎に放火