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中国政府自らが日本アニメを購入・配信ってほんと?!疑心暗鬼ながらも喜ぶ中国人オタク(百元)

2012年02月22日

■中国オタク「政府が版権買ったらまた昔みたいにアニメが見れるようになるんだろうか」■

*本記事はブログ「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年2月13日付記事を許可を得て転載したものです。


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MiNe-5DII_100-2598NHG / MiNe (sfmine79)

■中国当局が日本アニメを購入


「日中創意産業促進連盟」という組織が設立されました。2012年2月17日、北京で開催された立ち上げ式典で、中国政府関連部局が日本のアニメ番組などの放映権を購入し、直接配信しようという動きが出ていることが明かされました。


中国政府はこうした番組などの放映権を直接購入、専門のインターネットサイトを立ち上げ配信する方針を固めたことが17日、分かった。

中国は知的財産権保護の取り組みの遅れが国際的に非難されている。政府が直接関与することで、違法コピーや海賊版の取り締まりを強化する狙いとみられる。この日北京で発足した「日中創意産業促進連盟」の関係者が明らかにした。

ありがたいことに、この件に関する情報と質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。
政府関係で放映権を購入する動きということで、中国オタクの間でもこのニュースはちょっとした話題になっているようです。


■中国人オタクの反応

それでは以下、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

中国版権保護センターの関係の「日中創意産業促進連盟」が立ち上がったそうだが、日本の報道によれば政府が版権買ってサイト開いて配信するという動きもあるらしい。

これは意外な動きだ……!中日国交正常化40周年の関係の話かな?とりあえず、口だけとかコレを口実に規制とかでなければ面白いかも。

ウチの国の報道だと「中日の新たなメディアの正規版授権ルート建立」と「海賊版への打撃」がメインになっているっぽいな。実際、どういうことになるだろう?

なんだかんだで良いことなんじゃないかな?願わくばちょっとマニアックな作品も入って欲しいね。

正規版の保護というのは分かる、分かるんだが、お願いだから価格は手の届く範囲にしてほしい……正規版を広めるなら価格も考慮した方が動きを促進できるわけだし。

政府が版権買ったらまた昔みたいにアニメが見れるようになるんだろうか。俺の子供の頃はテレビでたくさんのアニメを見ることができたのに、今では……

まーた、パフォーマンスで終わるんじゃね?もし入ってくるとしても、ほとんどは子供向けの幼稚な作品だろう。

ウチの国の海賊版の状況って、氷が少しずつ厚くなっていくようにして今の状態になったわけだから、改革するのは難しいだろうね……。でもとりあえず良い方向の動きではあるんじゃないかな?今までのように口だけで終わらないことを祈るよ。

言うのは簡単、やるのは難しいってヤツだよね。現段階ではどうも信用できない。

これ、もし配信ということになったら吹き替え版になっちゃうのかな?だとしたら魅力が減るなぁ。

えーと、これは中国のアニメ事情にとっての朗報と考えていい……のかなぁ

私達の間で人気のある、日本の深夜帯のアニメの版権の購入は無いでしょ。最初から期待できるものでは無いね。

ネット配信か……テレビの方ではもうダメなのかな?「涼宮ハルヒの憂鬱」がCCTVで流れる日が来ないかと夢みてから、どれだけ経ったか。

こういうのってヘンな方向に盛り上がるのも不安だね。あまり表に出ると、攻撃するためのあらさがしも増えるから。

今までの傾向から考えると、オタク向けネタが入るような作品でギリギリのラインは「ケロロ軍曹」とかか?俺の見たいお色気パンチラアニメは無いんだろうなぁ

深夜アニメはウチの国の感覚基準では無理だろね。私はノイタミナ枠の作品のように深みのある作品が見たいんだけどねぇ。俺達のようなオタクにとってはそんなに変わらんのじゃないかな。

まぁ、万が一入ったとしても削除されまくり改変されまくりで放映だったら悲しいしな。こっちのテレビで流した中国語版「エヴァンゲリオン」の「天鷹戦士」の悲劇は忘れられん。あれなら海賊版の方がまだマシだ……。

*「天鷹戦士」のOP。

自国の作品の版権すら守れないのに、海外の作品の版権守ろうだって?これってネットで実質フリーになっちゃってるリソース(違法なモノが多いだろうけど)を消すのが目的じゃないの?前は「土豆」が版権買って、次は政府。政府が版権を選ぶようになったら「ウチの国に入ってくる作品」の内容まで関わってくるのは間違いない。ファンサブ字幕活動とかも、直接のダメージは無いだろうけど長期的に見ればリソースなどでマイナスの影響は絶対に出る。

今回の動きは、まだどうなるか分からんだろ。一番怖いのは、日本のアニメは入ってこない、ウチの国のアニメも微妙なままいずれ……という結果だが、それにはならないだろうし。ネットのリソースが壊滅しても、正規版が手に入るルートが確立してもらえるならそれはそれで悪くない。日本からの取り寄せだと価格がバカ高くなるが、政府関係が絡めば価格も国内市場向けに調整されるだろうし。

日本のアニメが全部入るってのはありえないし、字幕組のファンサブ字幕活動も必要なくなるってわけじゃないだろ。俺達にとって大問題ってことはまずないと思う。何か面白い作品が入ってくれれば儲けものって感じかな。てか特撮作品とか入ってこないかな。あれだったらウチの国のオタクでも興味を持つ「子供向け」の作品だし。

これ「やってるフリ」なだけなんでない?ウチの国の海賊版に対しては国際的に文句出てるから、その責任を転嫁するとかで。

うーむ、ホントにできるのかなぁ。なんせやるのは我らが中国だしなぁ。

市場にとっては良いことだとは思うけどね。市場にとっては。

昔、あの法令が出てから外国のアニメがテレビで放映されることは極めて少なくなってしまった。今、また版権を購入する動きが出ているというのは少なくとも悪いことではないよ。信用しきれないのも分かるけどね。

子供向けでも構わない……俺も日本の日曜の朝のテレビみたいな感じで、プリキュアや特撮を見たい……!

とまぁ、こんな感じで。


■喜ぶ中国人オタクと中国国家版権局の野望

中国オタクの間では本当にできるのかと疑問が出ているものの、この動き自体は悪い話ではないと思われているようでした。

ざっと見た感じでは、「とりあえず様子見」といった所のようですね。自分達の見たいアニメが入ってくることは無さそうでも、日本アニメが昔のように入ってくるのであれば、それはそれで嬉しいようです。

ちなみに話は変わりますが、この件に関して「中国政府が動いている」と受け取ってらっしゃる方もいるようですが、実際は少々異なるのではないかと思われます。ニュースにある「日中創意産業促進連盟」に関係するらしい「中国版権保護センター」は、政府ではなく政府に関係した「事業単位」という組織なので、中国政府とイコールではないかと。

また上の発言にもありますが、正直私の印象や知り合いの中国オタクに聞いた話からも、今回の件がどこまでできるのかについてはちょっと不安に思えたりもします。中国における版権管理に関しては国家版権局の管轄にあるのは確かなのですが、実際の所は文化部や新聞出版総書、広電局などが各分野で管轄に関わっていたりするので、版権局の方がどこまで動けるかが分からないのですよね。

それに加えて、実際の金銭及び人的なコストなどを考えると、イロイロと難しそうな話だと思えてしまいます。個人的にはうまくいったら面白そうだとは思うのですが……。

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