• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

ソーシャルメディア時代の危機管理とは=中国ネットコンサル企業がリポート(osschina)

2012年02月26日

■CICとOgilvyが共同で『微時代の危機管理白書』をリリース■

*本記事はブログ中国マイクロブログ(微博)雑記の2012年2月24日付記事を許可を得て転載したものです。


■伝統メディアとソーシャルメディア、その「危機」の違い

ソーシャル系ビジネスの分析やコンサルティングなどを行っているCICがPR会社のOgilby社と共同で『微時代の危機管理白書』をリリースしました。

20120226_写真_中国_日本_マイクロブログ_危機管理_1

タイトルに「微」とあることからもわかるとおり、中国マイクロブログ・微博(ウェイボ)での情報発信、交流時のリスク管理などについてまとめたものです。

簡単に紹介すると、まず既存メディア(雑誌、テレビなど)と微博に代表されるソーシャルメディアとのリスクに関する対比表があります。

情報の伝搬速度を見ると、伝統的なメディアでは「○時間、○日、○周」という単位だったのが、微博時代には「分」や「秒」単位で伝搬されると指摘。たしかに微博などでは情報を気軽に転送(リツイート)できるため、またたくまに伝搬、拡散されていきますからね。

もう一点重要なのはフィードバック。伝統メディアで伝搬された情報に対して、当事者が効果的なフィードバックを行うのは難しいですが、微博では即座に行うことが可能です。ただ対応を間違うと二次的なリスクも即発生するとも記されています。フィードバックや反論が容易である一方、 火に油を注ぐことも容易ということでしょう。


■ソーシャルメディア時代の対応策

またレポートでは数多くの実例を、「公信危機(政府関連)」、「个人危機(個人が対象)」、「ブランド危機(主に企業)」の3つに分類して紹介しています。

まとめでは微時代において気をつけるべき点を、「予防」「対応」「信用回復」の3項目に分類して紹介。例えば予防策ですが、企業・団体では行動規範を作っておくべき。対応は一刻も早い反応が必要などと紹介されています。

微博は情報発信、交流のツールとして企業のマーケティング活動に使われるようになって久しいですが、その分、地雷も多いのが実情です。特に日本企業にとっては文化の違いから意図せぬ騒ぎに発展してしまう可能性もあります。

このレポート、中国語で46ページと読み応えはありますが、無料でダウンロード可能(※要ユーザー登録)なので、気になる方はぜひチェックされてみてはいかがでしょうか。

関連記事:
炎上で儲ける中国版フリーミアム「炒作」=大根アニキの逆転劇―中国
試験問題流出疑惑で「炎上モード」=血眼で勉強する受験生とカンニングの誘惑
日本メディアが火を着けた蒼井そらマイクロブログ「炎上」―中国

*本記事はブログ中国マイクロブログ(微博)雑記の2012年2月24日付記事を許可を得て転載したものです。

トップページへ

コメント欄を開く

ページのトップへ