■どうして北朝鮮の女性はスカートしか穿かないのか■*本記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の2012年2月26日付記事を許可を得て転載したものです。
■中国と北朝鮮
北朝鮮が今、存在し続けているのは、朝鮮戦争で中国が介入したためです。一説には100万人もの兵力を投入したとも言われています。中国では「血の絆」で結ばれた国と呼ばれるゆえんです。
もっとも朝鮮半島がアメリカの支配下におかれたら、首都・北京の防衛が危ういという中国側の都合によるものも大きいでしょう。ゆえに「朝鮮半島」「アメリカ」というフレーズが並ぶとアメリカ憎し、北朝鮮擁護の論調が噴き出すことになります。
一方で、いまだに反鎖国状態で、経済運営にも失敗。核開発で瀬戸際外交を繰り返す北朝鮮に、何をやっているのかとあきれている感情もあるようです。そのためでしょうか、中国メディアにはときおり「わからない国」北朝鮮という紹介モノの記事を見かけます。
(関連記事:「平壌の「夜生活」とは」政治学に関係するらしきもの、2010年10月17日)今回紹介する話も、そうした記事の一つです。
■北朝鮮の女性がスカートをはかない理由
写真投稿サイト・貼貼の記事「
揭秘!为什么朝鲜女性不穿裤子」(解明!北朝鮮の女性はどうしてズボンをはかないのか、リンク先写真多数)をご紹介します。
結論からいうと、「ズボンは男性が穿くものだ」と金日成が語ったため、北朝鮮女性は四季を問わず、何があろうともスカートしか穿けなくなってしまったとのこと。賢い女性はスカートの下に股引を穿いて寒さを凌ぐのだとか。たんに慣習というだけではなく、主席バッジを身につけた退職した女性が街中で監視しているというから、穏やかではありません。
しかもスカートをはいていれば何でも良いわけではなく、膝上スカートを穿いていると、「今日の『労働新聞』を見ていないのか?」としかられるそうですから、大変です。
■「男=ズボン」女性はスカートを穿く、つまりズボンは男性だけということから、男性のことを「ズボン」と呼ぶそうです。男の子は「新ズボン」。離婚歴のある男性は「古ズボン」。2回離婚すると「破れたズボン」。3回以上となると「ぼろぼろズボン」と言われるのだとか。
また結婚相手として人気のある男性が「軍ズボン」「partyズボン」「学ズボン」。軍人、党幹部、高学歴者のことを指すそうです。