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中国調査会社・易観国際から2011年第4四半期時点のモバイルオンラインゲーム市場のデータが公開されました(レポート1、レポート2)
■ユーザ数は3000万人を突破
まずはモバイルオンラインゲームのユーザー数です。
2011年第4四半期時点でのユーザー数は3028万人。昨年同期比で約1000万人の増加です。
■市場規模は約50億円
続いては市場規模のデータです。
2011年第4四半期の市場規模は3億7100万元(約47億5000万円)。昨年同期比で1億5500万元ほど増加しました。
■携帯電話ゲームのユーザー数は1億6200万人
3028万ユーザーで、3億7100万元市場といわれても、多いんだか少ないんだかいまいちピンときませんね。そこで携帯電話へのインストールベースを含めたゲーム市場全体の規模についても紹介、比較してみたいと思います。
まずユーザー数ですが、モバイルゲーム全体でのユーザー数は1億6200万人です。
■携帯電話ゲーム市場規模は140億円市場
2011年第4四半期の市場規模は10億9900万元(約141億円)となっています。
■比較してみよう
携帯電話ゲーム全体に占めるモバイルオンラインゲームですが、ユーザー数は約5分の1。売上規模は約3分の1という計算です。
また中国インターネット情報センター(CNNIC)の最新統計によると、中国モバイルインターネットユーザー数は3億5600万人(2011年末)。モバイルインターネットユーザーの10人に1人がオンラインゲームを遊んでいる計算です。現状について見解が分かれるところでしょうが、右肩上がりを続けてはいますし、3G携帯電話普及率もまだ10%強程度と低いことを考えると、これからの市場なのかな、と個人的には考えています。
ちょっと気になるのは、ユーザー数ベースで5分の1なのに売上規模ベースで3分の1ということで、ユーザーあたり単価はオンラインゲームが上回っている点です。オンラインゲームの方が儲かるのか、それとも広告収入などその他要因が起因しているのでしょうか……。そのあたりも今後も継続的に調査していきたいと思います。
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*本記事はブログ「Android/OPhone雑記」の2012年2月27日付記事を許可を得て転載したものです。