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発音で気に入った日本の言葉ってなに?中国人オタクが議論(百元)

2012年03月05日

■中国オタク的「発音が好きな日本語の言葉と無理矢理な中国語的当て字」■

*本記事はブログ「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年2月26日付記事を許可を得て転載したものです。


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P1030785 / endworld

■発音で好きになる日本の言葉

ありがたいことに「日本語関係のネタを」というメールを幾つかいただきましたので、今回はその辺りで一つやらせていただきます

いくら漢字が同じとは言え、中国オタクの皆が皆日本語ができるわけではありません。しかし、日本語のアニメを字幕で見たりするわけですから、なんだかんだで日常的に日本語に接しているのは確かです。そしてそういった中国オタク達の感覚で「発音が好きな日本語の言葉」というのがあったりするようです。

中国のソッチ系の掲示板で、こういった好みの発音の日本語の言葉についてのやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

みんな、発音が好きな日本語の言葉ってないかい?私は「おかえり」と「ただいま」っていう言葉が大好きだ。

何々「しな」とかの、「しな」って語尾が妙に好み。失礼な言い方になってしまうので普通の生活では使いどころが無いのが少し残念。

「すき」って言葉が良いと思うね!それに「お兄ちゃん」っていう発音が加わればもう最高!

うむ、「お兄ちゃん」という言葉は良いよな。「欧尼醬」(Ounijiang)という字で発音を覚えたのは良い思い出。

「さよなら」という音が好き。意味も含めてなんとも詩的なものを感じる。

好きか嫌いかはともかく、中国人の脳裏に最も刻まれている日本語の発音は「やめて」だろうなーAVの影響力はすさまじい。ネットを見ても中国語の似た音による当て字がイロイロ出て来るし、ウチの国の有名ネットスラングネタの十聖獣の「亜美蝶」とかいるし。

「しあわせ」って言葉の日本語の発音かな。良い響きだと思う。

ちょっと考えてみたが、自分は「月」と「咲」の日本語の読み方の「つき」と「さき」が好きだな。特に「咲」は中国語の読み方よりも良い音だと感じる。

私も「ただいま」って言葉が好き。中国語で無理矢理書くと、「他大姨媽」ってところかな。
やはり「愛してる」だろ。中国語の当て字「阿姨洗鉄路」もいい味出してるし。


「阿姨洗鉄路」は古典的な名言だよな。使われる頻度も高いし、印象的な言葉だ。あと、個人的には「夢」(ゆめ)って言葉の響きも好き。

悪口なんだけど、「アホ」って発音がヘンな感じで結構好き。当初は「ホ」の発音にちょっと苦労したっけ。

「なに」は汎用性もあって非常に便利。発音も難しくないしね。てか、オタクだと使ってる人結構いるよな。当て字な中国語表記も「納尼」「哪尼」「哪妮」といろいろあるし。

「なに」はいいよな。なんかあったらアニメの中のパイロットみたいに「なに!?」と叫べるのもいい。

すぐに思いついたのは「カワイイ」かな。ただ、昔は「カワイイ」と「コワイ」の発音の区別がつかなくて、ヘンなことになったりもしたわ。

「ケモミミ」という日本語はスバラシイ!獣の耳そのものも良いが、発音も非常に萌える。

「大丈夫」(だいじょうぶ)かな。自分はなんかこう、癒しを感じられる発音に思える。当て字の「呆膠布」というのも良い感じだし。

好きな発音の日本語単語か……じゃあカワイイ女性の声限定で、「うるさい」を。あ、できれば釘宮理恵の声でお願いします。

「やれやれ……」って言葉が好き。なんかこう、言わんとする雰囲気が分かるような発音。

「心」(こころ)が大好き。とてもカッコイイ音だと思う。

「まさか!」「バカな!」ってのが好き。いかにも意外って感じの音に聴こえて印象に残る。

「世界」という字を「せかい」と発音するのが好き。自分の感情の深い所に来るような音に思える。
なんか昔から「殺す!」「死ねい!」って言葉の発音が好き。今考えてみると、中二的な雰囲気への憧れもあったのかもなぁ。

「あの」「あのね」という呼びかけが大好きだ、普通の生活でもついつい言ってしまう。

「ご主人様」という言葉の響きは最高だと思う。俺は中国語で近い音の字なら、「溝修金薩麻」か、それとも「国秀金撤瑪」か、などと悩みながら発音の練習をしていた。しかしある時ふと「自分が言ってもしょうがないのでは?」ということに気付いてしまった……日本のメイド喫茶とかにいけば、この言葉で呼んでもらえるのだろうか……?

とまぁ、こんな感じで。


■中国語の当て字で日本語表現する難しさ

音の響きと言葉のイメージが結びついて好きになるというようなケースも結構あるみたいですね。この辺については、漢字が共通していることの便利さというのも影響していそうです。ただ、いくら漢字が便利といっても中国語は基本的に全部漢字表記になってしまうので、日本語の音を中国語で表現しようとすると、スゴイ漢字になってしまうことも少なくないようです。

一応中国語にも日本のローマ字表記のようなピンイン表記があるのですが、日常的な文章の中では使われません。そういった事情があるので、中国オタクの面々も日本語の発音を一般の中国語の文章で表現するのには苦労しているみたいですね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年2月26日付記事を許可を得て転載したものです。 

 コメント一覧 (2)

    • 1. しちやん
    • 2012年03月17日 05:27
    • 「世界」の発音なんかは広東語から来てると思います。
    • 2. Chinanews
    • 2012年03月17日 17:29
    • >しちやんさん
      確かに「世界」の発音は日本語によく似ていますね。ほかにも広東語にはいろいろ。はじめて広州に行った時、日本語みたいな発音が聞こえてきてびっくりしたことを思い出しました。

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