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「日本人って萌えマンガ参考書で勉強しているのか?」驚く中国人オタク(百元)

2012年03月09日

■中国オタク「日本の参考書がウラヤマシイ。昔、こういうのがあったなら……」■

*本記事はブログ「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年2月28日付記事を許可を得て転載したものです。


■受験競争真っただ中のオタク道

中国オタクの多くは学生なのですが、彼らは中国の熾烈な受験社会を真っ只中だったり、潜り抜けた後だったりします。

そのため中国オタクの多くは勉強漬けな日々の体験があるのですが、そんな彼らにとって最近日本で出ている「日本のオタクコンテンツを活用した参考書」はとても気になる存在なようです。

現在出ているまたは出る予定の参考書は、「とある魔術の禁書目録」「涼宮ハルヒ」「生徒会の一存」「らき☆すた」だそうですが、これらに関して、中国のソッチ系の掲示板で話題になっていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

 
  


■中国人オタクの反応

日本では最近、アニメや漫画作品を活用した参考書がどんどん出ているらしい。以前は、「涼宮ハルヒ」や「らき☆すた」、今度は「生徒会の一存」に「とある魔術の禁書目録」だ。正直、日本の参考書がウラヤマシイ。昔、こういうのがあったなら……

確かにな。当時自分がこういった教材を使えたらと考えてしまうよ。

日本の参考書っていいよなー。ウチの国の参考書って、表紙で釣るために勝手に色んなアニメキャラ使ってるのはあるけど、中身は表紙と全く関係ない普通の参考書ってのばかり。以前見た日本の漫画の参考書はちゃんと中身まで漫画を活用して作ってあった。ああいうのが欲しいんだよ!

20120209_写真_中国_萌え_参考書
*一世を風靡した涼宮ハルビン。

超電磁砲の第3期が始まらないのはこういう所で教えていたからか!それにしても、御坂美琴や涼宮ハルヒが教えてくれるってのは良いね。成績優秀なイメージ通りだし。

不安なのは「生徒会の一存」のロリ会長だな。でも個人的にはとても気になるぜ。ただ、ロリ会長の参考書は日本の古文だからそもそも俺が活用するのは無理かも……

俺、今高三で夏には受験なんだわ。勉強のテンションを保つために、こういうのがマジで欲しい。参考書のカバーだけでも御坂美琴だったら、ちょっとパワーが出て来ると思うんだ……

私も高三……ああ、御坂美琴お姉さまのパワーが欲しいです……

マジメな話、こういう教材がウチの国でも増えてくれないなかなぁ。

「もえたん」とかウチの国でも出せているから、英語関係ならいけるかもね。理系科目と違って、学習範囲もそこまで厳密にやらないでいいと思うし。まぁ、今更参考書が出たとしても、自分はもう大学院だから今となっては必要ないものだが……

でも、英語系の教材とか意味ないんじゃない?日本の英語教育ってレベルが低いという話だし、あまりにも実用的じゃないなら意味が無いような。

英語の単語とかなら変わらんだろうし、文法なんかに関してもテスト対策とか考えなければ普通に使えるんじゃないかな。それと、理系でもどこの学年向けとかでなければいけるんじゃないか?

「らき☆すた」の化学の参考書は中国語版出ているから、私は以前実際に使ったことがあるよ。内容は結構よかったし、普通に復習の役に立ったね。

「らき☆すた」の化学の参考書は俺も買った。定価36.8元だったかな。実際に買う時はもうちょっと安かったと思うが。他の作品……もとい、科目の参考書も出るんじゃないかとちょっと期待してしまう。
考えてみれば、「禁書目録」の当麻は原作だとぼちぼち受験な年齢か。表紙を見た感じだと、数学は当麻と一緒に学ぶとかいうスタイルなのかな?もしそうだったら、悪くないな。

まぁ、さすがに当麻に教えられるとかいうのはアレだよな。美琴に教えてもらうなら大歓迎だが。
参考書の萌え化か……考えてみればキャラによっては悪くないよね。ハルヒとか、美琴とか、あと黒子とかも良いね。美琴はこのまま物理なんてのもアリじゃね?

こういうので勉強して、更に普通に授業やテストとか、学生にとってキツイんじゃないか?どこで息をつけばいいのか分からなくなるんじゃないかと。

そこは俺達の日常生活見ても、普通に割り切りできてるから大丈夫なんじゃないかね。参考書で勉強するのと授業はまた違うし。てか俺は萌えパワーで何度も繰り返し気軽にできるような気がするわ。

やはり日本はスバラシイ所なのかも。いや、勉強するのがキツイのはどこも同じだろうけど、その中でこういった形の勉強も選択できるってのは、ちょっとどころじゃないウラヤマシサだ!

こういう邪道な勉強方法ってどうかと思う。本当に真面目に勉強するなら、こういうのは絶対にダメだろうに……

まぁこういうのは補助的な教材だろうし、これだけで全部問題ないってわけではないんだろ。それにしても、日本は近いうちにこういった教材が全て萌え化されたりするんじゃないだろうか?

いや、恐らく日本の現実は我々の想像を超えている。以前日本人の知り合いに聞いた話によれば、日本では漫画で何かを学ぶということが一般化していて、漫画の参考書は珍しくないし、萌えっぽいのも結構あるという話だ。学校の図書館とかにも普通に漫画系の参考書が置いてあるらしい……!

正直、日本の漫画系教材ってかなり気になるね。小学生から大学受験までほとんど全ての分野がそろっているという話だし、学校のテストと直接は関係しない知識教養分野のまであるらしいし。日本は勉強が楽しそうだよなー

二次元と三次元の壁が薄くなっていることをこういったことからも感じ取れる。しかし俺はもうこういった参考書を必要とする状況ではない……どうせなら自分が彼女達に勉強を教えられるというようなゲームは作れないだろうか?他人に教えるってのは、自分にとっても勉強になるし、悪くないと思うんだが!!

とまぁ、こんな感じで。


■学習漫画は日本の文化?

なんだかんだで中国オタクの面々は、こういった参考書についてちょっと欲しい、見てみたいと思うようですね。
中国で学生をやっていると、誰もが勉強漬けの日々等の苦労の経験がありますし、こういったオタク系のコンテンツが使われている「楽しさが感じられそうな教材」には憧れてしまうのかもしれませんね。

それにしても、日本ではジャンルの確立している「学習まんが」や漫画を組み合わせた参考書ですが、こういった勉強と漫画の組み合わせは中国オタク的には結構意外なものに思えるそうです。

例えば私が子供の頃に読んで中国の歴史の流れを把握するきっかけになった学習漫画の「中国の歴史」なども、実際の中国人からしてみれば、「中国の歴史をわざわざ漫画で紹介している」というのをかなり意外に感じるという話を聞いた覚えがあります。

勉強や知識を蓄えるということと、「漫画」の組み合わせについての一般的な感覚は案外日本独自のものなのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

*本記事はブログ「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年2月28日付記事を許可を得て転載したものです。  

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