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2012年03月15日
■緊急速報
薄煕来解任。後任は張徳江・国務院副総理が兼務。
(新華網)
■君の名前は忘れないヨ
ちなみに王立軍・重慶市副市長も、正式に解職が決定。後任は何挺・青海省副省長(50)が就任する模様。
(新華網)
■こういうやつが出世するんです
ちなみに重慶市常務委員会を召集し、薄煕来の解任と張徳江の就任を発表したのは、組織部長の李源潮さんである模様。まあ仕事柄当然っちゃあ当然なんですが。
(新華網)
■むしろ王兆国では?
多維新聞によると、今後の薄煕来さんは"楊白冰モデル"=失脚させつつ地位は保たせるパターンになりそう、とのこと。有力な地位は全人代副委員長あたりで引退。
(多維新聞)
《補足説明》
楊白冰:元国家主席・楊尚昆の弟で、元中央軍事委員会秘書長・中央書記処書記。江沢民により中央軍事委員会を追放され、中央政治局委員のまま役無しで引退。ちなみに兄と併せて「中共の楊家将」なんて呼び方もあった模様(笑)。
王兆国:同世代ながら、胡錦濤の前の共産主義青年団第一書記。さらにはムービースタアの前の中央弁公庁主任。未来の指導者として嘱望されていたものの、92年の十四大で胡錦濤に追い抜かれてしまい、現在は中央政治局委員兼全人代副委員長。
(中国共産党新聞網)
温家宝総理(王立軍事件について質問された回答):
「長きにわたり、重慶市の歴代の政府と人民は改革の建設事業に多大な努力をしてきて、明確な成果を挙げてきました。しかしながら、現任の重慶市委と政府は反省し、王立軍事件の教訓を真摯に受け止めねばなりません。」