中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年03月19日
Tencent QQ logo / Marc van der Chijs
■テンセントのマイクロブログ、ライバル・新浪微博を圧倒
中国IT業界の巨頭・腾讯(テンセント)が2011年第4四半期の業績を公表しました。同社旗下のマイクロブログサービス・腾讯微博ですが、登録ユーザー数は2011年末時点で3億7300万人、1日平均のアクティブユーザー数は6800万人に達したと発表されました。
登録ユーザー数ですが、2011年第2四半期が2億3300万人、第3四半期が3億1000万人との発表でした。増加数で見ると、第2→第3四半期で7700万人増加、第3→第4四半期は6300万人と、増加幅が縮小したことになります。
一足早く2月末に業績発表をしたライバルの新浪微博ですが、2011年第4四半期の登録ユーザー数は3億人、1日平均のアクティブユーザー数は2700万人との発表でした。登録ユーザー数では7300万人、テンセントが上回っています。アクティブユーザー数では4100万人もの大差、テンセントが2.5倍も多いという結果になりました。
■QQのアクティブユーザー数は7億2100万人!
マイクロブログ以外にも、テンセントはインスタントメッセンジャーの定番QQ、さらにSNSなどを展開しています。QQはアクティブユーザー数が7億2100万人。最大同時オンライン数が1億5270万人というとんでもない数に。SNSですが、QQ空間がアクティブユーザー数5億5210万人。朋友网が第3四半期から0.8%ほど下げてはいますが2億240万人と発表されています。
2012年の戦略ですが、ソーシャルメディア領域の拡張、統合を図りながらモバイルソリューションの拡充やオープンプラットフォームを通したサードパーティ連携を拡充していくとのことです。実名制の開始により、ユーザー数の伸び自体は下がっていくものとは思いますが、いずれにしても今後もより目が離せなくなりそうですね
関連記事:
QQ、モバイルでも圧倒的シェア=中国モバイルメッセンジャー市場(osschina)
騰訊微博、英語対応を強化=QQ、weiboともに海外進出への動き―中国微博情報
Twitter、Facebookは敵じゃない?!中国に真の最強ソーシャルメディア誕生―ブログ「China-Webby」紹介
中国でタイムマシン経営が全盛期な理由=経済問題としてのネット検閲
*本記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の2012年3月15日付記事を、許可を得て転載したものです。