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邪教予防はご家庭、ご近所から!中国反邪教キャンペーン最新事情

2012年03月20日

2012年3月、最新の中国「邪教防止」ネタをご紹介したい。


路遇法轮功在香港举行十一大游行
路遇法轮功在香港举行十一大游行 / IsaacMao

■無邪教団地


2012年3月19日、河南省鄭州市が発表したのは「市内20カ所の無邪教示範社区」の制定。昨年末から市内全大学、郷鎮弁事処の80%に反邪教教会を設立し「反邪教活動ネットワーク」の形成に成功したという。今回の無邪教示範社区設立はそれに続く取り組みということらしい。社区とはコミュニティの意味だが、この場合は都市部の一ブロック、団地という意味合い。(鄭州日報) 


■ご家庭内で邪教を防ごう!

吉林省長春市の永吉街道職工新村社区では、「ご家庭で邪教を拒絶しようキャンペーン」を展開中。100人が動員され、チラシやパンフレットを配っている。さらには社区内で「伝統的美徳大講堂」という講座を開き、ご家庭からの邪教防止を啓蒙しているのだとか。

ちなみに講義内容は「病気になったらお医者に行こう、すぐに治療しよう、一家仲良く、ご近所とも仲良く、科学的生活を送ろう、勤勉は豊かさへの道、邪教と遭遇したらすぐに報告」「邪教の言うことを聞くな、信じるな、伝えるな、参加するな」とのこと(長春晩報)。


■人民元を愛そう、ともに邪教に反対しよう!

山西省忻州市では、「人民元を愛そう、ともに邪教に反対しよう」という活動が行われているとのこと。「人民元と邪教ってどんな関係があるの?」と気になる方もいるだろうが、これは単純明快。中国では「中国共産党の命運は尽きた」とか、法輪功の勧誘とかが書かれた一元札がかなり出回っているのだ。お金だけに捨てることもないし、読んでしまうこともしばしば、という寸法だ(山西新聞網)。


■家庭内邪教拒絶約束カード

広東省公衆市荔湾区では、「家庭無邪、社区調和」キャンペーンを展開中。その一環として、住民300人が「家庭内で邪教を拒絶することを約束しますカード」にサインしたとか。

ちなみに団地内に啓蒙ポスターも貼られたということだが、その内容がちょっと面白い。「邪教は宗教の皮を被って人々を誘惑します。格差の是正、平均主義思想、助け合いなどをうたい文句に、人々、とりわけ農民に受けいられやすいのです。また邪教は人々の基層自治体幹部に対する不満や良い指導者を求める気持ちを利用します。そして邪教創始者を聖人として広めるのです」といった内容。

中国の人々の不満がどこにあるのか、自分でばらしてしまったかのような啓蒙ポスターではないか(南方日報)。


■邪教は続くよ、どこまでも

中国の邪教といえば、今や法輪功がナンバーワンの知名度を持っていることは間違いない。が、中国の邪教はバリエーション豊富、多種多様だったりする。

実は私も友人の母親が見事なまでに「邪教のトリコ」になっている。中国国内ではご禁制なのだが、どっからか入手した経典を入手。Youtubeからダウンロードした説法動画をPSPで見て、日々信仰に勤めていたりする。大金を巻き上げられたり、病院に行くこと禁止という危険な話はなさそうなので安心しているのだが……。そも邪教とはなにか、という話になると、つまるところは中国政府の公認を得られていないというぐらいの意味でしかないので、種類だけではなく、邪教の性格も多種多様なようだ。

中国全土でいまだに「反邪教キャンペーン」が展開されているわけだが、なかなか邪教は根絶やしにされていないもよう。いや、それどころか中国の官僚も邪教やら、あるいは怪しげな風水、占いなどの迷信にはまっている人が多いとか。

海外から見るとちょっと不思議な「反邪教キャンペーン」もまだまだ続きそうだ。

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