■新浪微博が微博ファンドを利用して”快書包”に900万元を投資 EC事業強化への布石か■*本記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の2012年4月2日付記事を、許可を得て転載したものです。
2011年4月、中国大手マイクロブログ・新浪微博が主導し、投資ファンド『
新浪微博基金』が創設されました。先日、同ファンドが、書籍を中心としたECサイトの
快书包に900万元(約1億1850万円)を投資すると発表しています。2012年4月1日、
Techwebが伝えました。

快书包は上述のとおり書籍を中心としたECサイト。北京・上海・西安・成都・長沙・杭州・深圳の7都市では、注文から1時間以内に無料配達という画期的なサービスを打ち出しています。900万元という投資額は決して大きな金額ではないですが、微博基金は創設時に一件あたりの最大投資額を300万元と説明していましたので、金額からも相応の期待を感じます。
中国EC業界は非常に急成長している市場ですが、物流網の整備はなお重要課題です。EC大手の京东商城(360buy)が宅配企業CCESを買収するという噂が流れたり、あるいは新浪微博の対抗馬である騰訊微博を運営する腾讯(テンセント)が宅配企業・全峰快递に投資すると噂されたり、IT企業の物流網強化がトレンドとなりつつあるようです。
新浪微博も収益化の柱としてEC事業をあげていますので、今回の出資はその布石ではないでしょうか。また新浪微博と快书包がどのような連携を図るのかも注目です。
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*本記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の2012年4月2日付記事を、許可を得て転載したものです。