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エアコンにぜいたく税を導入?!エアコン輸出大国タイの不思議な論争(ucci-h)

2012年04月04日

■タイのエアコン価格が高くなる!?■

*本記事はブログ「チェンマイUpdate」の2012年4月3日付記事を、許可を得て転載したものです。


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88.365_air_conditioner_row / ToddMorris

エアコンはタイでは必需品か、それともぜいたく品か?という問題については、以前にもとりあげたことがある。

暑いタイでは今やエアコンは必需品になりつつあると言ってもいい。世帯普及率はまだ15%ほどのようだが、近年急速な伸びを示している。ところがそのエアコン価格が値上がりしそうである。きっかけは税収確保を目指す財務省物品税局が2009年年に廃止された、エアコンを対象としたぜいたく税、すなわち物品税(ExciseTax)15%を復活させようと動いているからである。

エアコンメーカーはもちろん大反対。「炊飯器、電子レンジ、ヘアドライヤー、アイロンなど他の家電製品は無税なのに、エアコンだけに物品税をかけるのは不平等だ。すでにエアコンはぜいたく品ではない」と主張している。当局は「2009年の物品税廃止後もエアコンの価格は下がらなかったではないか」との奇妙な反論。業界は「物品税撤廃後価格は下がったし、復活すれば値上がりする」と真っ向批判している。

タイのエアコン需要は100万台程度。自動車に毛の生えたほどのレベルだが、生産台数は多い。なんと全世界の1割、約1700万万台を生産している。輸出額は3770億バーツ(約1兆円)に達し、流通業者を含めて30万人の雇用を創出している。

今年4月からの最低賃金引き上げの影響を受け、エアコン価格も7~10%上昇すると予想されているだけに、物品税の復活は追い打ちをかけるものとなりそうだ。

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*本記事はブログ「チェンマイUpdate」の2012年4月3日付記事を、許可を得て転載したものです。      

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