中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年04月04日
Nobel-Prize / Mediocre2010
2012年4月3日付TibetNetは、ノーベル平和賞受賞者12人による、胡錦濤国家主席宛の書簡を掲載した。チベット亡命政府との対話を促す内容となっている。なお2009年のノーベル平和賞受賞者バラク・オバマ米大統領は加わっていない。
デズモンド・ツツ司教、リゴベルタ・メンチュタム、ジョゼ・ラモス・ホルタ(東チモール)大統領を含む12人のノーベル平和賞受賞者グループが、今日、中国の国家主席胡錦濤宛に「チベット人の尊厳を考慮し」、ダライ・ラマ法王及び他のチベット人リーダーと「意味のある対話」を始めることを要請する書簡を送った。書簡は最近連続するチベット人弾圧に抗議する焼身に応えたものである。(以下、書簡訳文)中国、北京、中華人民共和国主席胡錦濤宛親愛なる主席殿チベットの人々は、その声が聞き入れられることを願っている。彼らは長年意味のある自治を求め、それを達成するために対話と友好的援助の道を選んで来た。彼らは今、抗議を始めた。国際社会は焼身という、その劇的な抗議表現を憂慮する。中国政府は彼らの声に耳を傾けるべきだ。その苦しみを理解し、非暴力的な解決策を見つけるべきだ。その解決方法は、我々の友人であり兄弟であるダライ・ラマ法王により提示されている。彼は一度も分裂を求めず、常に平和的道を選択して来た。中国政府に対し彼が提案する、意味のある対話の機会を、今掴むことを強く要請する。この道が開かれた時、それはオープンで、実践的かつ生産的なものであるべきだ。それは、チベット人の尊厳と中国の統一を考慮しつつ、緊張状態の(原因である)核心的問題を解決するものであるべきだ。特に、我々は中国政府に対し、以下の事を謹んでお願いする。恣意的に拘束されたすべての人々を解放し、平和的抗議者に対する脅迫、嫌がらせ、拘束を止め、ジャーナリスト、外交官、国際機関がチベットへ自由に入る事を許可し、宗教の自由を尊重して欲しい。貴殿の政府が、まずは報道機関と国連の人権調査官をチベットに受け入れる事が、国際社会を安心させるのに大変重要なことであるということを理解して頂きたい。これが認められないときには、進展は難しく、機会は失われるであろう。
敬具
Desmond Tutu
Jody Williams
Rigoberta Menchu Tum
Jose Ramos Horta
Leymah Gbowee
Adolfo Perez Esquivel
Shirin Ebadi
Lech Walesa
Mairead Corrigan Maguire
Jon Hume
Betty Williams
Carlos Belo