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中国にしかない不思議な政府機関「昼酒禁止弁公室」が話題に

2012年04月06日

2012年4月、河南省商丘市寧陵県政府に「昼酒禁止弁公室」なる組織があることが発覚。ネットで話題となっている。5日、BBC中国語版が伝えた。


白酒
白酒 / gianstep

■税金で飲む酒はうまい!?


中国で官僚のムダ遣いとしてあげられるのが「三公消費」。すなわち公費での飲食、公用車、公費旅行だ。官僚の飲食費だけでも年数兆円に上るとの試算もある。接待といえばもちろん夜がメインだが、お昼の会食でもお酒が出るのが中国流。かくいう私もあるシンポジウムに通訳として参加した時、昼食時にしこたま飲んで午後の仕事が絶好調になってしまったことが……。

「昼酒禁止弁公室」(原語は「寧陵県禁止午間飲酒弁公室」)なる機関の存在は、官僚がどれだけ昼酒をかっくらっているかの証明とも言えるもの。ネットに弁公室の看板がアップされた後、ネット民たちの格好の餌食になったという。


■現実的な仕事なのかも

だいたいこの手の「炎上」が起きると、政府側がちょろっと言い訳→ますます炎上→謝罪、というのがパターンだが、今回の対応は違った。

(1)昼酒禁止弁公室は商丘市が各県に設置を命じた臨時の部署であり、スタッフは行政効率観察センター職員の兼任。無駄に公務員の数を増やしたわけではない。

(2)2010年には5件の「昼酒事案」を摘発。県所属政府機関及び鎮の接待費は前年の3分の2にまで減少した。

(3)誰であろうが、どんな酒だろうが、昼酒は許さないの原則を貫いております!

と果敢に説明している。

「なるほど、昼酒が横行しているという現実に真摯に取り組んでいるのやも」と評価する声もあるようだ。

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