中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年04月10日
酸牛奶 / timquijano
■思わせぶりなつぶやきが騒ぎに
9日、中国中央テレビ(CCTV)の司会者・趙普氏がマイクロブログで「調査記者から携帯メールを受け取った。固形のヨーグルトやゼリーは食べないほうがいい、と。特に子どもはね。あまりにも恐ろしい内情だ。詳細はここでは明かさない」とつぶやき。
またメディア関係者・朱朱文強も「CCTVの兄さんたちが行っていたが、ゼリーやヨーグルトは食べないほうがいいんだ、と。理由を聞いたら、『君が捨てたはずの靴が今度はお腹におさまっているようなものだ』ということだった」とつぶやいた。
この思わせぶりなつぶやきが注目を集め、「ゼリーやヨーグルトに工業用ゼラチンが使われているのではないか」「靴など皮革製品を加水分解した皮革たんぱく加水分解物が使われているのではないか」との推測がネットに広まった。
なお騒ぎが拡大した後、発端となった2人のつぶやきは削除されている。
突然、怪しげなつぶやきで不信感にさらされた企業は必死に弁明。「ちゃんと食用ゼラチンを使ってます」「靴の加水分解物なんか使ったら重金属検査で一発でばれます」と説明している。
とはいえ、相次ぐ食品安全問題に慣れきった中国の消費者は疑い深いだけに、不信感払拭は大変そうだ。
関連記事:
相次ぐ食品安全問題に中国政府は危機感=課題は「信頼」の確立―翻訳者のつぶやき
妖しく「光る豚肉」は蛍光菌が原因と判明=「安心して食べてね」と中国当局
<続報>【中国食品】政府高官専用の「安全農園」があった=潜入取材でスクープ―中国
アスリート対象の「豚肉禁止令」発令=ドーピング薬物に汚染された中国産豚肉