2012年4月、南都網はネットユーザーの投票で中国ダメ建築を選ぶ「
中国建築第1回灰磚賞」を開催している。
ニッポンバブル遺産建築100
税金の無駄使い,地方の景観にふさわしくないなど,批判されることが多いバブル時代に作られた全国の建築物。しかし,これらの施設は質が高く,今後50年,100年後には「文化遺産」になり,古代ローマ遺跡のように観光客を世界から集める可能性もある,と著者は述べる。日本全国から建築物を100点選び,遺産としての素晴らしさを紹介する。
バブルはトンデモ建築を量産する。かつては日本が覇権を握っていたトンデモ建築世界だが、今やそのバトンは新興大国・中国の手に渡された。今年1月、米CNNは「世界の醜い建築ワースト10」というランキングを発表したが、その中には中国のビルも含まれていた(
Naverまとめ)。
今回の灰磚賞は外国誌や専門家ではなく、ネット民の手で「ダメ建築ランキング」を作ろうという意欲的な企画。バブリーな国・中国ならではの強豪選手が続々エントリーしている。投票はまだ継続中だが、現時点でのトップ3をご紹介したい。
■1位:天子大酒店2001年、河北省三河市に建設されたホテル・天子大酒店。高さ41.6メートルの巨大福禄寿像の中身は10階建てのホテルとなっている。「世界最大の象形建築」としてギネス記録に登録されているとか。なお開発業者が資金難で売却を検討中との噂も。
2位:五糧液酒瓶ビル
中国を代表する銘酒・五糧液。その販売企業が四川省宜濱市に建てたのが酒瓶そっくりのビル。中身は配電センターだという。意外にも観光地としてそれなりの人気があるというが、ちょっとひねりが足りないかもしれない。
3位:広州金環広東省広州市に今年年末オープン予定。広東プラスチック交易所の本部となる。イタリアの建築事務所のデザインだというが……。
投票サイトにはまだまだ多くのバブリーなトンデモ建築が紹介されている。眺めているだけでも楽しいのでぜひご覧あれ。
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