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2012年04月20日
Shuzheng Tibetan Village / avlxyz
19日付チベットエクスプレスほか複数の報道によると、2012年4月19日、チベット・アムド地方ンガバ州ザムタン県バルマ郷(四川省アバ・チベット族チャン族自治州壤塘県中壌塘郷)のザムタン・チョナン僧院付近で、チベット人青年2人が焼身抗議した。
ダラムサラ在住のチョナン福祉協会ツァンヤン・ギャツォ会長によると、焼身したのは以下の2人。チュパック・キャプ。バルマ郷出身、父ゲコル・スンタル、母ペネの息子。そしてソナム。同じくパルマ郷出身、母セムケの息子。
2人の身柄は当局に拘束されず、チベット人の手にあるという。しかし危篤状態と伝えられている。
ちょうど2ヶ月前、2月19日にも同じくザムタン・チョナン僧院付近で、18歳の青年ナンドルが焼身抗議し、死亡した。(関連記事:チベット・ンガバ州で焼身抗議=18歳青年が死亡(tonbani))
また1月26日にバルマ郷で、当局が抗議デモに発砲する惨事が起きた。ウゲンという若者が死亡している。
先月3月30日に2人の僧侶がバルカムで焼身した後、今月に入って今日まで焼身の報告は全くなかった。このまま、焼身は収束するのではないか、とほのかな期待も湧いてきていたところに入った悲しいニュースだ。これで中国本土の焼身抗議者は35人になった。海外での焼身を合わせると40人になる。
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*本記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の2012年4月19日付記事を、許可を得て転載したものです。