中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年04月23日
渋谷区 / ignat.gorazd
以前、中国オタク的「発音が好きな日本語の言葉と無理矢理な中国語的当て字」というのを紹介させていただきましたが、ありがたいことに、それに関する話を教えていただいたり「中国オタクの間で使われるちょっとした日本語は?」「当て字な日本語は他にどんなものがあるのか?」といった質問をいただいております。
ちょうど先日、中国のソッチ系の掲示板で「口癖になっている日本語」についてのやり取りを見かけましたので、今回はその辺についての当て字と一緒に、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
■中国人オタクの議論
みんな、時々出てしまう日本語のフレーズってない?口癖になっているような感じの。自分は「なに」とかよく使っちゃうんだけど。
ああ、あるね。私は実家でそれが出ちゃって周りに変な顔をさせてしまった。日本語の感染力を感じてしまうよ。
「啊咧」(あれ)は私もうっかり使っちゃうな。便利ってわけではないんだが、よく聞くし、頭の中でイメージしやすいのかも。
そこまで頻繁にってわけではないけど、ネタっぽい感じで使う時はあるね。「那路闊多!」(なるほど!)とかはよく使った。ちなみに一時期、「那路闊多那」(なるほどなー)になってこともある。
自分は「そうか」を使ってしまう。特に一人でPCの前にいるときなんかはよく出る言葉だなぁ。
テンションが上がってくると「まだまだ」「それはどうかな」とかを使っちゃう。
「大丈夫」という言葉が自分の中で定着してしまった。本当に口癖になっているわ。
オタクの間では一時期。「大丈夫萌呆奶」(大丈夫だ、問題ない)がかなり流行ったよね。
軽い会話の時、「まぁ」って言っちゃうときが結構ある。使い勝手が良いというか。
ウラヤマシイ。私は結構口癖に日本語混ぜるけど、周りは理解してくれないのがちょっと寂しい。
ネタで「雅蠛蝶」(やめて)と言ったら大ウケしたときがあります。
AV関係のネタはわりと笑いが取れるよね。ウチの国への浸透度はトンデモナイことになっているのが実感できる。ネタとしては「やらないか」の方が良いと個人的には思うが。
「あの」という言葉を日本人相手だけでなく中国人相手でも使ってしまうようになっている。「あの」は使い易いんだよね。中国語の「那个」や英語のwellみたいな感じで。
最近、ウチの国の若い世代のオタクは「そうですね」をよく使っているように感じる。
私の場合は「うるさい」かなぁ。日本語で言うと、ネタ混じりになるから中国語で言うほどキツイ印象にならないような所があるんで、わりと重宝している。効果が一定しないのが難点だけどね。
「罵他哭」(まったく)ってのが気に入っているのでつい使ってしまう。当て字の意味がアレなことになっているけど、日本の言葉としての意味はそこまでではないのとか、かなり好み。
使用頻度の高さならやっぱ「納尼」(なに)じゃないかな?便利すぎる。あと罵るときには「啊後」(アホ)とかかな。
「啊後」(アホ)の他に「バカ」とかも使われるよな。ただ、日本語は罵倒する言葉が少なくないか?良いのか悪いのか分からんが。あと、自分は日本語をちゃんと勉強している訳じゃないから、日本語というよりも中国語発音の羅列になっちゃうなぁ。
ああ、確かに日本語だけど実際は漢字の当て字での中国語になっちゃったりするよな。自分は「嗦卡」(そうか)っていうのをよく使っているんだが、イマイチ発音がうまくいかん。
意識しないで出て来るほどではないけど、たまにネタで使う時はあるね。現在私のクラスで流行っているのは「ざっしゅ」という言葉だ。あと我と言う一人称を「おれ」と読むヤツも……
それにしても、気が付いたら日本語のフレーズがわりと普通に「ネタ」としてみんな認識できるようになってるんだよな。学校でみんなが学ぶ英語ではないのに。オタク限定だとは思うが、この日本語の浸透っぷりに気付いたときなんかはちょっと不思議な気分になったわ。