中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年04月24日
My Android needs Google Chrome / Andres Rueda
チベット亡命政府やダライ・ラマ法王は、最近のチベットの状況を「かつての文革時代のようだ」と形容する。今日もまたそうしたニュースが届けられた。「中学校生徒が黒板に『ダライ・ラマ法王に長寿を!』と書いたため、地域の学校すべてに『愛国再教育班』が送り込まれた」「携帯電話にダライ・ラマ法王の写真や法王を讃える歌を保存していたとして、10人以上が拘束された」というニュースがそれだ。
■学校を回る愛国再教育班
22日付RFA英語版は、チベット自治区チャムド地区マルカム(芒康)県の状況を伝えている。先週、ある中学校で女子生徒が「ダライ・ラマ法王に長寿を!」と黒板に書いた。これを受け、「再教育隊」が地域の各学校を回り、愛国再教育を実施しているという。
現地住民の証言によると、チャムド地区委書記BaoLuoに率いられたキャンペーン隊は
「ダライと亡命政府は分裂工作を行い、宗教の名の下にチベット仏教を欺いている」
「ダライ一味の行動がチベットの不安定の主要因であり、反動的キャンペーンをおこなうことで中国の安全を脅かし、混乱を作り出している」
「我々は生徒や職員からダライ一味の悪しき影響を洗い出し、生徒が中国共産党の指導に従う健康的で安定した環境の下で育つことを目的としている」