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第二の「江沢民死去」誤報?!読売のスクープが危険で危ない件

2012年04月27日

昨年、産経新聞が「江沢民氏死去」のスーパースクープを飛ばして世界に名をとどろかせたが、今度は読売新聞が危険で危なくなっているようだ。


20120427_写真_中国_GFW

方浜興氏は「GFWの父」と呼ばれる専門家。GFW(=グレート・ファイヤー・ウォール)とはすなわち中国のネット検閲システムを指す。中国ネット民にとっては不倶戴天の敵である。かくして読売新聞のスクープ記事は中国語圏にまたたく間に伝わり大きな話題に。

ところがこの大ネタを報道しているのは読売新聞と法輪功系メディアだけ。他の日本メディアはもちろんのこと、ネットの噂レベルでもとりあえず記事にしておく香港系や海外独立中文メディア系も完全スルーという状態に。マイクロブログには「え、一昨日大学で見かけたけど?」という書き込みもあったり……。だんだん怪しげな空気が広がる中、ついには拘束されたはずの方氏自らが微博(マイクロブログ)を更新。読売のデマ許さまじ!と発言する事態になった。



方浜興氏のつぶやき

お、「読売新聞」に載った私の記事を見ました。これほど有名な新聞までデマを流すとは!デマを流した記者の公開謝罪を要求するため、責任追及の権利は保持しておく。
2012年4月26日21時54分

読売新聞の加藤隆則記者にお聞きしたい。大新聞の記者として情報収集にはどのようなモラルをお持ちなのか?読売新聞のニュースソースはネット民同様、噂なのか?それではいわゆる大新聞の情報の真実性についてどのような信頼があるというのか?
2012年4月27日1時54分

私は「1000人計画」(海外の専門家を招聘するプロジェクト)審査の座長としてこの2日間仕事していたが、その間に読売新聞に「消失させられてしまった」。私を消した加藤隆則氏は読売新聞の(中国)総局長だという。いやはや驚いた。読売新聞は中国ネット民の知能をバカにした今回の件について、すみやかに私と中国ネット民に謝罪するべきだ。そうして初めて主流新聞の風格を保てるというものであろう。そも君たちのニュースのデマ率は何%なのかね?0%とは言えないはずだ。今回の件は間違いなくデマなのだから。
2012年4月27日8時13分

「別人が方氏になりかわってつぶやいている」「拘束先からつぶやいている」という可能性もゼロではないとはいえ、かなり危険が危ない感じとなっている。

ちなみに薄熙来の盗聴問題については以前から報道されていたが、方浜興氏が関与していたとの報道は25日付ニューヨークタイムズが初出と見られる。「もっとも重慶市の盗聴システム開発に関わったと複数の指摘があった」ぐらいしか書いていないのだが。

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