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売春報道のチャン・ツィイー、香港タブロイド紙らを告訴=とばっちりのファン・ビンビンも反撃―中国

2012年06月12日

売春疑惑が報じられたチャン・ツィイーは、2012年6月11日、誤った報道だとして香港高等法院に訴状を提出した。12日、南方都市報が伝えた。


20120612_写真_中国_チャン・ツィイー


■香港紙、雑誌、そして「いわゆるニュースサイト」まで訴えられた

5月28日、米華字ニュースサイト・博訊網は、チャン・ツィイーが大手企業経営者、そして先日失脚した大物官僚・薄熙来らを相手に売春していたと報道。香港や台湾のメディアが転載し、大きなニュースとなった。
(関連記事:【中華東スポ】チャン・ツィイーに売春疑惑=薄熙来ほか高官、企業家に性の接待―中国

29日にはチャン・ツィイーは事実無根との声明を発表している。翌30日には香港経由で海南省の映画祭に出席しており、中国本土から出ることを禁止されたとの報道は間違いだったことを証明している。

そしてこのたび「アップルデイリー、壱週刊及び関連するメディア」を相手として香港で告訴した。また米国でも「海外のいわゆるニュースサイトである某」(=博訊網)も告訴したという。投稿されたタレコミ・ネタを玉石混淆のまま記事にしている博訊網。王立軍事件などまさかという大ヒットスクープも飛ばしているが、よもや芸能ネタでピンチに追い込まれるとはなんとも不思議である。


■チャン・ツィイー問題に巻き込まれたファン・ビンビン

さらに関係ないのに今回の一件に巻き込まれたファン・ビンビンも告訴したという。貴州省のポータルサイト・ 黔訊網は「脚本家がチャン・ツィイーのスキャンダルの内幕を暴露=ファン・ビンビンが首謀、すでに彼女は映画に出演できなくなっている」という渾身のヨタ記事を飛ばしている。

今年3月、映画評論家の卒成功がマイクロブログで「ミスF、そんなことして疲れませんか?もう許してあげなさい。彼女たちはあなたよりいい女優というだけなんですから」などのつぶやきを書き込んでいた。ミスFなどとばかしているが、コメント欄のやりとりでファン・ビンビンを指すことは明らかだったという。黔訊網は2カ月以上前のこのつぶやきを使って、「チャン・ツィイーをやったのはファン・ビンビンや!」という飛ばし記事を作り上げ、見事にアクセスを稼ぐことに成功したようだ。

謎の巻き込まれかたをしたファン・ビンビンは卒成功を告訴。卒は「いや、どの女優がチャン・ツィイーを陥れたとか書いていないし。訴えるならば黔訊網相手でお願いします」とコメントしている。


■チャン・ツィイーの13年

酒、金、女が飛び交う中国接待の世界、しかも女優が監督やスポンサーと寝るのが「潜規則」(暗黙のルール)と言われ続けてきた中華芸能界とくれば、大物女優による性の接待が実在していたと言われてもそう不思議には思わないが、しかし今回のチャン・ツィイーの件は明らかに燃料不足だ。

ソースが博訊網が得たタレコミのみ。中国政府にパイプを持つ他のメディアのおっかけ報道もないとみれば、本気にするのはバカらしいといったところではないだろうか。

そんなことよりもちょっと面白かったのが日本の反応だ。J-CASTのまとめ「チャン・ツィイーに売春疑惑報道 村上隆ら有名人「発狂」状態」が象徴的だが、チャン・ツィイー=「初恋のきた道」の可憐な少女、というイメージを持つ人が多いようだ。

「初恋のきた道」以降、チャン・ツィイーは着実に大女優としての道を歩み、評価とともに「なんか偉そう」というアンチファンも大量にゲット。2009年にはビーチでの全裸写真流出があったほか、さらに2010年には四川大地震で100万元(約1300万円)を寄付すると表明したのに実行されていたなかったことが判明。そのパブリックイメージは地に落ちた。もっとも香港、台湾メディアを中心とした苛烈なゴシップ攻撃の前にプラスイメージのままでいる芸能人というのも少ないが。

中国とは異なり、日本でのチャン・ツィイーのイメージはデビュー作から変わっていない。「あの可憐な少女が高給売春婦に?!」という落差が日本で話題になった一因だろう。「初恋のきた道」から13年、数々のヒット作に出演したチャン・ツィイーだが、日本ではいまだにデビュー作を超えられていないことが改めてよくわかるエピソードとなった。

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