中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年06月13日
ありがたいことに「中国での銀河へキックオフ!!の反応はどうなのか?」と言う質問をいただきました。そんな訳で、今回はそれについて一つやらせていただきます。
4月に始まった新作アニメは結構な数だったのに加え、中国オタク的に前評判の極めて高かった「Fate/Zero」の第二期などもあったことから、中国オタク的に注目されていなかったのに放映開始後に人気になったという作品が結構あります。
なかでも、「銀河へキックオフ!!」は、本当に「全く注目されていない」作品だったのですが、幅広く作品をチェックする層がこの作品に気づいてからは、中国オタクの一部でかなり高い評価となっているようです。それでは以下、中国のソッチ系の掲示板で見かけたやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
■中国人オタクの議論
おいおいおい!「銀河へキックオフ!!」がスバラシイぞ!マジで!スポーツモノだからって敬遠するのはもったいない。非常に価値の有る作品だ!
自分も最近話題になってようやく気付いたが、この作品いいね。正直、必殺技の出ないサッカーアニメが来るとは意外……しかし面白い。
ポニーテールで関西弁な運動少女か、萌える……とかなんとか思いながら見ていたら、おい!普通に面白いじゃないか!
日本のスポーツ作品によくある殺人球技に比べたらとても堅実な描写だ。キャラに関してもストーリー的にもサッカー的にも良い感じで揃っているし、今後に期待できるわ。
私は薦められて見たんだが、今まで知らなかったのを後悔した。見ていて非常に気持ちの良い作品だ。これは追っかけたい。
ユニフォームはACミラン系か。目標が分かり易くて良いね。しかし、今の時代に、日本のアニメでこんなちゃんとしたサッカーの作品が来るなんて……アクションもわりとリアルだし、ボールタッチの瞬間の「重さ」とかも良い感じに描写されている。
良い作品だ。しかし残念なことに、この作品がウチの国のオタクの間で大きく注目されることはないのではないだろうか?ファンサブグループがほとんど動いていないっぽいから、一般のオタクは追っかけないんじゃないかな……
こういう「子供向け」な作品は、ウチの国では多くのオタクが無視するから前人気も悪いし、ファンサブグループがやりたがらないよね。そうなると、一般には広まらないし、薦めにくいんだよなぁ。
子供向けの作品に字幕が付くことが少ないのはウチの国のオタクの問題の一つだよな。字幕が無いと薦められないし、追っかけるのも難しい。たまに字幕を付ける所が出ても、途中でやめちゃったりするから追っかけるのを躊躇するヤツが多い。
最近だと「もしドラ」もヒドイ出来だったから、日本のリアル系スポーツ作品には期待できないという認識だったし、これもそんなもんだろうと思っていたが……自分の認識が間違っていたと痛感したわ。
関西弁ヒロインも良いけど、太っている女の子(サブヒロインになるの?)がなんかいい味出してるね。OP見た感じでは痩せるんだろうか?それともアレはOP詐欺?
原作の内容知っているヤツいたら、ネタバレでも構わないのであの子が痩せるかだけ教えてほしい……!気になってしょうがない。
原作小説あるらしいけど同じ作者による複数の作品を混ぜて作ったオリジナルストーリーだから、原作通りにいくかは分からないらしいよ。それにしても、なんかキャラに嫌味というかわざとらしさが無いのがいいね。
キャラの良さについては私も感じた。きちんと見る前は、お約束なキャラ設定だろ……とか思っていたけど、記号にならずきちんと動いている。非常に爽やかだし見ていて気持ちいい。
トンデモ設定で気になるのは、男女混合チームって所くらいかな?サッカーの技術にして小学生にしてはうますぎると感じる所はあっても、物理法則を超越した必殺技は出ないし。
男女混合チームってのには自分も引っかかった。まぁ、そこはやはり商業的に創作ネタを入れないといけないんだろうな。
自分は男女混合チームなんて大丈夫なのか?と引っかかってしまった。日本はなんでこういうヒドイ設定を考え付くのか……あとなんかドリブル関係がヘンな感じ。日本人はドリブルに関してなんか勘違いしているんじゃね?
この作品、いいよ!スゴイ面白い!「エリアの騎士」を見て、日本はやはり必殺技が無いとまともなサッカーアニメって作れないんだと思っていたが、なんだ、ちゃんとしたサッカーアニメも作れるんじゃないか!
スポーツ関係のアニメって、ほとんどが廃部の危機から始まるんで、この作品もどうせよくある展開なんだろうかなーと思っていた。しかし、なんか普通に引き込まれる作品だったわ。
4月スタートの番組は意外な面白さの作品に出会えて楽しい。個人的にはこの「銀河へキックオフ!!」と「宇宙兄弟」が4月の新番組でのお気に入りになってる。
なんかエロと混同しかけていた「萌え」に関する感覚を思い出させてくれる作品だ。まさに「燃える」と同時に「萌える」作品だ。まったく、小学生は最高だぜ!!