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2012年06月21日
2012年6月20日午後3時半ごろ(現地時間)、カム地方ジェクンド・ザトゥ県ザトゥで、チベット人2人が焼身抗議した。1人が死亡、1人は病院で治療を受けている。Tibet Times チベット語版、ボイスオブチベット中国語版を参照した。
焼身したのはンガワン・ノルペル(22歳)とテンジン・ケドゥップ(24歳)。 チベット国旗を手にして焼身し、「チベット独立!法王帰還!」と叫んだという(VOT)。2人のうち、テンジン・ケドゥップが死亡したもようだ。
ンガワン・ノルペルはアムド地方ンガバの出身。父の名はラクパ・ドゥンドゥップ、母の名はツェリン・ヤンチェン。数年前にザトゥに移住していた。
テンジン・ケドゥップはジェクンド州ティドゥ県ニャンツォ郷出身。父の名はレクドゥップ、母の名はキンゾム。シルカル僧院の僧侶であったが2006年に還俗している。
彼ら2人は遺書を残していた。以下、Tibet Times に掲載されていた遺書を紹介したい。
我々2人は、これまでチベットの宗教や文化に対し少しも貢献できなかった。また経済的にもチベット人を豊かにする仕事ができなかった。だから、今回自分たちができることとして、チベット民族と特にダライ・ラマ法王が千年万年と生きられること、またダライ・ラマ法王がチベットにご帰還されることを願い、我らの身を捧げる。我々のようなチベットの若者にお願いする。チベット人同士で喧嘩しないと誓ってほしい。みんな連帯し一団となりチベット人としての誇りを守ってほしい。また、そうできると確信する