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子どもの日映画に大学入試映画……中国で新たに誕生する「映画シーズン」

2012年06月22日

子どもの日映画、大学入試映画、中秋節映画……。映画業界の熾烈な競争が続く中、中国では次々と新たな「映画シーズン」が作られているという。2012年6月14日、南方週末が伝えた。


Chinese Movie Theater
Chinese Movie Theater / mooney47

■こどもの日映画シーズンの誕生

日本にお正月映画、夏休み映画があるように中国にも映画シーズンがある。7月1日の中国共産党創設記念日映画、10月1日の国慶節映画、そして旧正月映画などがそれだが、今や新たな「映画シーズン」が次々と作られているという。

伝統的な映画シーズンが超重量級の大物映画に占拠される中、新たな映画シーズンを作り出そうという動きが活発化しているという狙いで、三八婦女節、清明節、大学入試、端午節などなど映画と関係なさそうな祝祭日を映画シーズンにしようとしている。

6月1日は児童節。 ここ数年、こどもの日映画シーズンが盛り上がっている。昨年はカンフー・パンダ2、パイレーツ・オブ・カリビアン4という大作映画がこのシーズンに合わせて公開され、6月1日だけで7540万元の興行収入を上げた。今年はマダガスカル3、ヒューゴの不思議な発明、ハンガー・ゲームなどの買い切り輸入映画(中国企業が一定の価格で放映権を買い上げた映画。売り上げの多寡にかかわらず制作企業に支払う金は一定)と中国映画が公開された。昨年と比べれば知名度には駆けているが、売り上げは9300万元と昨年を超えた。


■祝祭日ビジネス

祝祭日ビジネスといえば、やはりネットショップ。なにかというと祝祭日やらイベントにかこつけた大バーゲンセールを展開している。ともかく話題作りをして、人々が財布のひもを緩める理由を作り出そうという発想だ。ネットのクレイジーな盛り上がりには負けるものの、実店舗でもさまざまなイベントを展開している。

バレンタインデーやクリスマスなどの洋物イベント、あるいは清明節や端午節といった伝統的イベントは現在、中国でかなりの盛り上がりとなっているが、10年前はそれほどでもなかった。生き馬の目を抜く中国ビジネスの世界とお祭り好きの中国人の気質とがマッチしたということだろうか。ともかくすごい勢いで新たな祝祭日ビジネスが誕生している。

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