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2012年07月24日
今回登場したのは「危険家屋にしっくいとセメントを塗って補強」というネタ。河南省平頂山市宝豊県が繰り出した荒技だ。2012年7月20日、河南日報が伝えた。
河南省の農村は昨年、農村危険家屋改造試行地域に組み入れられ、改修・補強作業が進められることになった。ところが仕事の指示が出たのは10月のこと。それでいて年末までに完成させよという厳しい上級政府のお達しがあったのだという。こいつはとても間に合わないと、ペンキとセメントを塗ったくってとりあえずぴかぴかに見せるという技でごまかした。
なお改修作業には一世帯あたり平均6000元(約7万8000円)が支給されたというが、しっくいとセメントを塗るだけではそれほどの金は不必要。金はいったいどこに消えたのか、と野暮な疑問も浮かんでくるが、超特急工事を間に合わせたアイディア料だったと納得することにしたい。
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