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オラの村で10億円のニセ札を作ってみた=紙銭工場の犯罪―中国

2012年07月26日

2012年7月23日、広東省掲陽市恵来県隆江鎮海埕村のニセ札工場が摘発された。24日、大洋網が伝えた。


Fake funeral money
Fake funeral money / Harald Groven

もともと海埕村にあったのは冥界の通貨、すなわち冥幣、紙銭を作る工場。中国では死者を弔う際に紙銭を燃やす風習がある。燃やした紙銭は冥界に届き、死者が使うことができるようになる。いわば冥界への仕送りだ。

近年、中国が豊かになるにつれ、紙銭の種類も多様化してきた。昔ながらのあまりお金に似ていない紙銭からかなりリアルにデザインのものまで。また1枚100万元(約1300万円)など超高級額面で死者のゴージャスライフをサポートするものまでいろいろだ。

さて、そのハイレベル化した紙銭印刷能力を使って、現世のお金、すなわち人民元のニセ札を印刷しようとしたのが今回の一件。100元札を80万枚以上、計8000万元(約10億4000万円)以上を印刷していたと言うが、実際に流通する前にお縄になったという。

残念なのはこの紙銭工場が作ったニセ札の出来が書いていないこと。中国のニセ札のレベルはピンからキリまであり、最高レベルでは本物そっくりの出来となる。村の紙銭工場レベルでハイレベル・ニセ札が作れたとなるとかなりの事件なのだが……。

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