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「一財産を注ぎ込んだ我がオタクグッズ、その値段を家族に教えるべきだろうか?」中国人オタクの議論(百元)

2012年07月27日

■中国オタク「オタクグッズの値段を、家族にどう教えてる?」■

*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年7月17日付記事を、許可を得て転載したものです。


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IMGP2206 / yungke22

オタクをやっていると、色んな趣味のアイテムに手を出してしまい結構な額のモノを買ってしまうということも少なくないかと思います。

その辺に関しては中国オタクも同じなようです。そして、その手に入れたアイテムの値段を正直に家族に教えるか悩んだりすることもあるようで……

そんな訳で、今回は中国のソッチ系の掲示板で行われていた「自分の買ったオタクグッズの値段を家族にどう言っているか」についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

みんなイロイロとオタクグッズを買ったりしているんじゃないかと思うけど、その値段って家族にどう教えている?聞かれた場合、どう答えている?自分の場合、なんか言われたらめんどくさいので高めのアイテムは実際より安く教えているんだが。

物にもよるけど300~400元(約3800~5000円)くらいならそのまま教えてるかな。でもそれ以上の値段になると、私も安めの値段を教えてしまうな。

でも、あんまり安い値段を言うと、それはそれでめんどくさいことにならないか?俺は以前苦労して買ったプラモを、親に「無駄遣い」とか言われるのがめんどくさいから言わないでいたら、家にいないときにぞんざいに扱われて壊されたことがある。

親も問題だけど、遊びに来る小さい子供も大きな問題だ。親が価値をしらなかったら、簡単によその子供にあげてしまったりしないか?俺はねんどろいどでそれをやられてから、良い顔はされなくても価格はきっちり教えるようにしている。

自分は100元(約1300円)を超える場合は言わないわ。あと、特に自分から値段を言ったりもしない。

ちょっと安めに伝えたりはするけど、ある程度の金額は伝えているかな。ウチの親はそれがどんなに私にとって大事なモノだと言っても、いつの間にか「たかが玩具」と脳内で変換されてしまい、簡単に他人にあげたり、親戚の子供に遊ばせたりする。しかし、金額で価値を伝えると覚えていられるらしい……

基本的には実際の値段の半額、高くなるなら30%くらいで言っているかな。聞かないでくれるのが一番楽なんだが、そうもいかないし。

別にそんなん気にする必要ないだろう。成人になったなら親の管理に従わなければならないわけじゃない。独立すればいいだけ。あと、何か壊されたんなら賠償を請求すりゃいいだけだろ。

独立して一人暮らしをすればどうにかなるわけじゃないぞ。親との関係は一生続く。親とは別の所に住んでコレクション保管の問題を解決しても、「オタ趣味に金を使う」ことへの口出しは有り得る。あと賠償を請求とか言っているが、そのアイテムに注いだ思い出は帰ってこないんだぞ。壊されないのが最善だ。

ウチの国には子供が大きくなってもイロイロと管理したがる親がいるからな。買ったアイテムの値段とか聞かれることは少なくないと思う。しかも高かったら「そんな役に立たないもん買うな。お前は本当に金の使い方を知らない」「結婚するためにもっと金の使い道を考えろ」ときたもんだ。

ウチは逆に「高い値段」「良好な状態を保っていれば数年後には価値が上がる」と言っておいたら、とても大切に保管しておいてくれるようになったわ。

それはウチの家も同じだ。昔、運よく非常に安い値段で掘り出し物のフィギュア(箱の状態もイマイチだったし、安い理由もそれなりにあった)を手に入れたんだが、それを家に持って帰ったら母親が幾らするのか聞いてきた。で、「買った値段は安いけど日本だと高く売られているよ」と日本の通販のページを見せたら2万円近い値段に驚いていた。その後は保管にも気を使ってくれている。しかし問題は、ウチの親がそのフィギュアをこっそり売り払おうと企んでいる気配があることだ……

私の所は特に趣味の方に口出しは無いかな。ただ、以前母親が掃除中に私の大事な限定版ねんどろいどを壊してしまったことがある。自分がそのとき置いていた場所も悪かったし、実際の値段を教えて母親にショックを与えるのもイヤだから「10元(約130円)くらいで買った安物だし、気にしないでよ!」と嘘の値段を教えたことはある。

俺は普通に全部そのまま教えているかな。仕事しているし、趣味の一種だという感じになってる。家の人間からは特に何か言われることもない。

めんどくさいんで自分から言ったことは無いな。でも、ウチのオヤジはネットとかで勝手に調べてるみたいで、こっちが買ったのより高い値段で認識していることがある。何度か安く買えたというのを説明したことがあるわ。

うるさく言われたりするとしても、そういうのは言っておくべきだよ。俺の親父は俺が大事にしまっていたトランスフォーマー(今はもう販売されていない!)を親戚のガキに勝手にあげちまいやがった。しかも、俺が返してもらおうとしたときにはもう壊されていた……

俺も普通に実際の値段を教えている。特に隠すような事でもないし、家の人間に価値を理解させるには金額で言うしかないからな。そうでなければ、勝手に捨てられるか子供に配られるかだ。

昔はなんかそのまま言うのが後ろめたくて、MGやHGのガンプラをせいぜい30元(約380円)くらいと親に言っていた。で、その後……親戚の子供がそれらを全滅させた。それについて、親が言ったのは「そんな数十元の玩具なんてどうでもいいでしょ」というセリフだった。さすがにブチ切れて十~二十倍以上になる実際の価格を教えた。それに対しては「そんな高いモノを買うなんて」とか言われたが、少なくともその後は子供に壊されるということだけは無くなったよ。

俺は昔1年かけて小遣いをためて、700元(約9000円)以上出して正規版のゲームを買ったんだが、その箱がでかくて邪魔だという理由でディスクだけ残して全部捨てられた。親の感覚では「海賊版と同じくディスクだけあればいいでしょ」ということらしい。その辺の海賊版と同じようにビニール袋に入れられた正規版のディスクを見たときはマジで涙が出てきた。

コレクションに関しては、親にある程度言っておかないとホントにヤバイことになるぞ。家に来た子供に勝手に遊ばせたりするなどで、模型とかあっさり壊される。俺のフリーダムガンダムは自由の翼を折られた……

考えてみれば大学の時はやはりそのまま言うのには抵抗があったね。私は聞かれたら半額で教えていた。ちゃんとした価格で教えられるようになったのは、卒業して仕事始めてからだよ。

MGのガンプラくらいならまだ実際の値段を教えられるが600元超えのフィギュアを買ったりしてしまうとさすがに正直に言えない。いくら仕事をしているとは言っても、親はうるさくて……

ウチは母親にバレたらマジで危険なんで、今までそのままの価格を親に言ったことは無いし、フィギュアやプラモなんかは「これ海賊版だから安いんだよ」と言ってごまかしていた。ただ、母親のいない所で父親に「これ、作りからして本物だし、安いもんじゃないだろ」と笑われ、しかも大体の値段を当てられた……もう父には頭があがらんよ…

とまぁ、こんな感じで。


■仕送りでオタクグッズを買う後ろめたさ……

オタク系のグッズはなんだかんだで高い買い物になることが多いですし、家族に言うのをちょっと躊躇ったりしてしまうこともあるようでした。

この辺りについては日本と少々感覚の違う所も見受けられますが、それに関しては中国オタクの大部分を占める中国の大学生の事情も影響しているように思えますね。中国における一般的な賃金は昔と比べて随分と上がってきてはいるのですが、それでもスケジュールや内容的に大学生でもできるような仕事で、オタク関係で使う様な金額を稼げる実入りの良いものはなかなかありません。

そのため、日本のようにバイトをして遊びのお金を稼ぐというのが難しく、遊ぶ場合はどうしても親の仕送りに頼ることが多くなってしまいます。そういったことから、高い買い物になるオタク関係のグッズについては後ろめたいものを感じる所が出てきてしまうのではないかと思われます。

それから、実家にコレクションを保管することについてですが、中国の大学生の多くは基本的に寮生活で多人数の部屋に住んでいるのでコレクションを置くスペースには苦労することから、一部のアイテムを実家に送ることも多いようです。

そして、長期休暇以外は大学の寮住まいということで実家にはいませんから、実家に置いておいたコレクションを、親が勝手に捨てたり知り合いの子供にあげてしまったりするというのも珍しくない話だそうです。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年7月17日付記事を、許可を得て転載したものです。

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