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あのチャン・イーモウ監督なのに?!中国鉄道部の「低品質すぎる」宣伝ビデオでネット炎上中

2012年07月31日

2012年7月、中国鉄道部の「低品質すぎる宣伝ビデオ」が話題となっている。1850万元(約2億4000万円)もの制作費を使ってゴミを作った、と中国ネット民はお冠だが、制作費を懐に入れた汚職官僚が拘束されたほか、中国の誇る世界的映画監督チャン・イーモウが「アドバイス料」として250万元(約4250万円)を手にしていたことも発覚した。31日付京華時報を主に参照した。




■ひどすぎる宣伝ビデオと汚職官僚

このビデオは2010年に制作されたもの。中国で開催された国際鉄道連合(UIC)主催の高速鉄道カンファレンス「UIC HIGHSPEED 2010」で上映されている。

上映から2年後の今年7月、中国のネットで動画が流され、制作費1850万元(約2億4000万円)もぶっこんでいるのに低品質すぎるぜ、と話題になった。言うほど悪い出来には見えないのだが、ネットの騒ぎに押されて中国共産党規律部門も捜査を開始。

担当者だった陳宜涵・鉄道部宣伝部宣伝処処長(当時、現鉄道部文学芸術連合会副事務局長)、劉瑞揚・鉄道部運輸局車両部副主任を拘束した。捜査により両氏の自宅からは現金1000万元(約1億3000万円)と不動産登記書9点が押収されている。不正をしていなければありえない蓄財だとして、早くも真っ黒認定が下された。


■チャン・イーモウに飛び火

20120731_写真_中国_チャン・イーモウ_鉄道部

ビデオ冒頭には「監督:チャン・イーモウ」とクレジットされている。あの世界的映画監督が手がけてこのざまか、とこれもまた叩かれるポイントに。

チャン・イーモウ監督サイドは「監督ではなく、企画・立案に協力しただけ。監督とクレジットしないよう求めたが、名前を使われてしまった。完成したビデオも見ていない」と弁明しているが、なかなか炎上はおさまらないもよう。ついにチャン・イーモウ監督サイドは「報酬は250万元(約4250万円、税引き後)」と明かした。税金が約100万元(約1350万円)のため、制作費の20%弱はチャン監督のアドバイス料だった計算となる。

世界的な映画監督として名声を不動のものとしたチャン・イーモウ監督。こうした副業の収入も少なくないようだが、ネット民、メディアの炎上を前に「反省している。問題の金については当局と協力し、その監督に従う」と謝罪している。

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 コメント一覧 (2)

    • 1. 岡本信広
    • 2012年08月02日 14:08
    • 映画界も一部の監督と脚本家に仕事が集中し,多くの人が「副業」として下請けに出しているのが現状です。

      とくに最近の売れっ子脚本家は下請けに駄作を量産させているところがありますね~~
    • 2. Chinanews
    • 2012年08月02日 22:17
    • >岡本信広さん
      名義貸し、っていうんですかね。チャン・イーモウのレベルならどれだけ名前貸しているのか、想像するだに恐ろしいですね~

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